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紀ノ川平野から天野の里へ
慈尊院~丹生都比売神社

慈尊院~丹生都比売神社マップ
慈尊院~丹生都比売神社

古くから女人高野として名高い九度山町の名刹、1.慈尊院(じそんいん)の門をくぐるところから高野山町石道が始まります。弘法大師の母君は晩年、讃岐国よりここに移り住み、高野山は女人禁制であったため、山下のこの地より高野山の開創を見守ったといわれます。

門の左手にある檜皮葺のお堂は秘仏で国宝の弥勒仏を祀る弥勒堂(国重要文化財)です。境内の南にある石段を上ると慈尊院の守護神、2.丹生官省符神社(にゅうかんしょうぶじんじゃ)に至ります。石段の途中右手にひっそりたたずんでいるのが百八十町石五輪卒塔婆、すなわち最初の3.町石です。

慈尊院、丹生官省符神社、勝利寺を過ぎると、町石道はどんどん急坂となって高度を上げていきます。特に百七十三町石から百六十六町石の上りはゆっくり歩いた方がいいでしょう。

百六十六町石の西50mには休憩所を兼ねた展望台が整備されています。ここにはあずまやや休憩ベンチ、周辺の展望を解説した写真パネルがあり、紀ノ川平野から東に奈良県・三重県境の高見山(標高1248m)、その東南には高野山の山並みが意外と間近に見えます。

再び展望台から町石に戻り、この地域で特産の富有柿の畑の中をさらに登っていくと、紀ノ川平野の眺望がますます良くなり、百五十六町石から百五十九町石あたりは紀ノ川河口あたりまで視界が開けています。また春から秋にかけて、町石道周辺ではさまざまな種類の蝶やトンボと出会えるのもここを歩く楽しみのひとつです。

百五十四町石付近では雨引山(標高477m)との分岐に至り、さらにゆるかやな上りを続けながら百三十七町石から花崗岩の石段を上りきると六本杉峠(天野峠)に至ります。
町石道はここで直角に左へ曲がります。分岐点の角にあるのは町石ではなく、碑伝形式の板碑で、建治2年(1276)の建立で、法眼泰勝の銘があります。

町石道に入らず六本杉峠をそのまままっすぐ下っていくと、1.3kmで天野の里の4.石造卒塔婆群(せきぞうそとうばぐん)と5.丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)に至ります。神社の境内には国重要文化財の楼門、本殿があり、神仏習合の信仰で栄えた往時の面影をたどってみるのもよいでしょう。

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