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田辺から中辺路に至る近世の古道
潮見峠(しおみとうげ) (田辺市)

潮見峠
潮見峠

熊野古道紀伊路は、田辺市内から山間部に向かう中辺路、海岸線を南下する大辺路に分岐します。このうち中辺路は、中世には田辺市の三栖王子から西行法師の和歌「待ちきつる 八上の桜 さきにけり 荒くおろすな 三栖の山風」(山家集)で有名な上富田町の八上王子を経て、稲葉根王子から富田川に沿って滝尻王子に向かいます。この道中は、富田川で何度も水垢離をしながらの旅であったことも熊野詣を知る上で重要なポイントです。

一方、三栖王子には至らず、まっすぐ東に向かって槙山(標高796m)を越えるルートが近世の古道、56.潮見峠です。登山口にあたる尾野原口バス停付近の古道は、昔ながらの石畳や名号碑などが残されており、さながらここだけは別世界の趣があります。
林道とほぼ重複しながら、田辺湾と紀伊水道の素晴らしい眺めを背景に歩を進め、別当屋敷跡、関所跡、昼寝権現、水呑茶屋跡を通過し、清姫の捩木杉がある捩木峠から未舗装の区間となり、潮見峠のピークに至ります。

峠を左に下ると鍛冶屋川バス停に、右に下ると一願地蔵を経て清姫茶屋に到着します。
上りも下りも非常に険しいルートではありますが、口熊野・田辺市から、熊野の霊域のはじまりとされる旧中辺路町までを最短で結ぶコースが潮見峠越えなのです。


区間の王子社を順に記載。本ページに記述のある王子は色をかえています。
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