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爽快な自然林の中にたたずむ古道
小雲取越え (新宮市熊野川町~田辺市本宮町)

大雲取越えマップ
小雲取越え

新宮市熊野川町小口から赤木川沿いに東へ1km、小和瀬を経て標高四百三十メートルの如法山を越え、田辺市本宮町請川に至るこのルートは、大雲取越えに続く山越えであることから小雲取越えという。ただ、標高差100~200mの登りと下りの連続であった大雲取越えと比べ小雲取越えはさほど苦しい道のりではありません。

かつて出発点の小和瀬から赤木川を舟で渡る「小和瀬の渡し」が唯一の交通手段でしたが、現在は橋を渡って対岸に至り、民家脇の石段を上がりながら山越えルートに入ります。

集落を通過すると古道の周囲は植林から自然林へと変わり、腐葉土のクッションでふわふわと歩きやすい道が続き、三十分ほどすると今度は堂の坂という石段の道に変わりますが、ほどなく土の道に戻ります。

61.椎の木茶屋跡62.桜茶屋跡を経て桜峠(標高466m)を越えるあたりから古道はゆるい傾斜の尾根道になり、桜峠から約1時間、64.石堂茶屋跡63.賽の河原地蔵を通過し、林道との交差を直進し15分ほど上ると熊野三千六百峰が一望できる65.百間ぐらの峠に到着です。

中世の古道、万才峠は松畑茶屋の手前から東に折れます。その道沿いには68.首なし地蔵(宝篋印塔)66.一遍上人六字名号石(いっぺんしょうにんろくじみょうごういし)(県史跡)や67.桜地蔵(さくらじぞう)などの遺構が点在します。

江戸時代以降の小雲取越えのルートは、松畑茶屋跡から田辺市本宮町請川まで爽快な自然林と多様なシダの群生を見ながら300mの標高差を約1時間かけて下ります。途中、古道のまっすぐ向こうに熊野川が見え、大雲取越え、小雲取越えの長い旅の終わりがようやく実感できることでしょう。

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