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和歌山市
〜紀三井寺〜

紀三井寺

紀三井寺は、奈良時代の宝亀元年(770)、唐のお坊さんである為光上人によって開基されました。山内に日本名水百選に選ばれた1 井戸が3つあり、「紀州にある三つの井戸の寺」から通称「紀三井寺」と呼ばれています。

正式には、救世観音宗総本山・紀三井山・護国院・金剛宝寺と言い、本尊は為光上人自ら一刀三礼して刻んだと言われる十一面観音。西国三十三所霊場の第2番札所です。

関西一の早咲きの桜の名所でもあり、境内・本堂の前に開花宣言をするソメイヨシノの 標本木があります。この木に花が5輪開いた時に開花宣言となります。

関西の開花宣言を決める紀三井寺の桜
関西の開花宣言を決める紀三井寺の桜

紀三井寺には、国重要文化財が多く、 山門(楼門)は三間一戸の入母屋造りの本瓦葺きで朱塗り、室町時代末の永正6年(1509)の建築で、永禄2年(1559)に修理されたと言われています。1階は間口3間、奥行2間。1階の通路の頭貫上に牡丹と菊の彫刻を施した欄間、正背面とも中央に板扉を設け、その他を塗り壁としており、これらは類例が少ないとのことです。

 鐘楼の桁行(棟と同じ方向。間口)は3間、梁間(棟と直角の方向。奥行)2間の入母屋造り、本瓦葺き。1階は基壇の上に4本の面取角柱を立て、足元を張り出して縦板目、板張りの袴腰をつけています。建築様式も桃山時代の特徴を示していますが、全体的に軽快な印象があります。

紀三井寺 多宝塔
紀三井寺 多宝塔

 多宝塔は本瓦葺き。室町中期の様式を示しており、宝徳元年(1449)頃に建てられたと思われます。下層は柱3間四方、柱は円柱で、四方に逆蓮柱付高欄を廻らせています。中央には両開き唐戸を入れ、脇間には花頭窓を配しています。内部は4本の柱(四天ばしら)に来迎壁を設け、その前面に唐様の須弥壇を据えています。上層は、円柱12本を円形に建て並べ、周囲は亀腹の上に縁を廻らせ、高欄をしつらえています。軒は上下層とも二軒繁垂木で、四隅には風鐸を釣っています。

なお国重要文化財は、この他にも千手観音像、十一面観音木像、梵天王木像、帝釈天王木像などがあります。

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