
抜群の透明度を誇る古座川。清涼な川のそばには、道中の労を忘れさせてくれる美しい滝と、自然の偉大さを誇示するような奇岩がそびえ立つ。



絶壁に囲まれた中を流れ落ちる2段の滝は、翠玉色の滝壺と相まって神秘的な雰囲気。ハリオの滝と共に、道中、水量によっては川に入って渡る場合があるので長靴などの装備が必要。
東牟婁郡古座川町松根


植魚の滝の手前は古座川の源流に近く、水中の生きものまで見える透明度。
滝の落差は約20m。岩肌には清流でしか育たないというベニマダラゴケが付着し、周囲を赤褐色に染めている。
東牟婁郡古座川町松根


高さ約100m、幅約500mは、一つの岩として日本最大級の規模。古座川に面し、見る人を包み込むように屹立する。毎年4月末と8月末にはかつて魔物からこの岩を守ったとされる犬の影が岩壁に現れる。
東牟婁郡古座川町相瀬

白布を垂らしたような勢いある滝の流れは圧巻。林道からも全貌を望め、滝の落下口やその奥に続く森の景色まで見えるのも一興。
東牟婁郡古座川町一雨

欄干がなく、増水時には流木などによる橋の倒壊を減らすため水面下に潜るのが特徴。水の力を逃すように橋の上流側がアールの形状に。現在の橋は2009年修復。
東牟婁郡古座川町明神

川と並走する水路跡をたどって滝下へ。見上げると、3段の滝が勢いを増しながらすべり落ちてくる。これより奥には、さらに数段の滝が。
東牟婁郡古座川町中崎

一枚岩の対岸にそそり立つ嶽の森山。頂上からは周囲の連峰や古座川を望む大パノラマが。周辺の名瀑もあわせて巡りたい。



一枚岩と古座川を挟んで相対。湧き水が流れる滑らかな岩肌を歩いたり、急峻な岩場を鎖やロープを頼りによじ登ったりと冒険気分満載。雄岳(オダケ)、雌岳(メダケ)という二つの頂を成す。
東牟婁郡古座川町峯

かつてあったであろう水の流れを感じさせる、苔むした岩場。

- ナメトコ岩
水が流れるそばを歩くことができる、嶽の森山の見どころの一つ。岩肌にくぼみが設えられており、歩きやすい。
※雨上がりなどは滑りやすいので注意

嶽の森山は急な斜面が多いが、ロープや鎖を伝いながら登ることができる。

- 雄岳頂上
古座川の山並みを一望! 東側には雌岳が。巨人の横顔のようなので通称「巌のジャイアント」。


- 雌岳頂上
岩場を這うようによじ登った先に頂上が。西の方角にはこんもりと緑が繁る雄岳を望む。

- 豆腐岩
豆腐を重ねたような石は、人工の石垣のようだが、実は大きな岩の割れ目に水が滴り落ちてできた自然の賜物。
高さ約100m、幅約500mは、一つの岩として日本最大級の規模。古座川に面し、見る人を包み込むように屹立する。毎年4月末と8月末にはかつて魔物からこの岩を守ったとされる犬の影が岩壁に現れる。
東牟婁郡古座川町相瀬

白布を垂らしたような勢いある滝の流れは圧巻。林道からも全貌を望め、滝の落下口やその奥に続く森の景色まで見えるのも一興。
東牟婁郡古座川町一雨

欄干がなく、増水時には流木などによる橋の倒壊を減らすため水面下に潜るのが特徴。水の力を逃すように橋の上流側がアールの形状に。現在の橋は2009年修復。
東牟婁郡古座川町明神

川と並走する水路跡をたどって滝下へ。見上げると、3段の滝が勢いを増しながらすべり落ちてくる。これより奥には、さらに数段の滝が。
東牟婁郡古座川町中崎

絶壁の火山岩山と花崗岩山に挟まれて流れる古座川。ダイナミックな渓谷美を生んだ悠久の時間と、古座街道の繁栄の時代に思いを馳せる。



田辺と古座を最短距離で結ぶ、かつての主要な交通路・古座街道の峠越え区間。石垣が残る福井谷集落跡や、紀伊半島の土台をなす付加体地層が見られる。
西牟婁郡すさみ町佐本

石積みの棚田が往年の生活を伝える福井谷集落跡は、和歌山のマチュピチュと呼びたい場所。

古座川の支流、佐本川には川辺まで下りられる箇所が。
多様な風景が展開し、初心者でも歩きやすい百間山渓谷とせせらぎを耳に遊歩道を行く安川渓谷。県立自然公園内に位置する2つの渓谷を巡る。



3km余りの道のりに巨岩や奇岩、豪快に流れ落ちる滝、深く澄んだ淵が次々と姿を見せる。トレッカーを飽きさせないその様は、自然が生み出したアミューズメントパークのよう。
田辺市熊野

- 梅太郎渕
巨岩に挟まれた渕。岩上には昔、梅太郎という男が切った枝が根付いたと伝わる木が生える。

- かやの滝
かやの古木が滝の上部を覆っていたことが名の由来。木の葉を濡らしながら流れる滝は情緒的。

- 吊り橋
コース上には吊り橋が3カ所。揺れる橋から川を見下ろせば体が自然の一部になった感覚が。

- 藤の中島
一帯に多くの藤が自生する。春には藤の花の紫と、苔の緑の美しいコントラストが見ものに。

- 雨乞いの滝(百間山渓谷)
滝壺が日光を受けてエメラルドグリーンに輝く。かつて人々はここで雨乞いの神楽をあげたとか。

- 犬落の滝
イノシシを追って来た犬もろとも落下した伝説が残る。中ほどに岩が挟まっているのもおもしろい。
大塔山の山裾を流れる日置川の源流。渓谷沿いに遊歩道が伸び、樹種豊かな森の景色と共に、雨乞いの滝を見ながら回れる。
田辺市下川上



渓流に磨かれたなめらかな岩肌に映る水は、日に照らされると神秘的な青藍色にきらめく。(写真右・左共にⒶの地点から撮影)
標高500mを超える山の頂から、異国情緒漂う白亜の岬、風光明媚な港町など、さまざまな景色を堪能する。



標高約523m、山容の良さから別名、日高富士とも。上りには涼みの滝や展望台、下りには落差25mの滝や御瀧神社など足を休めて楽しめるスポットが。
日高郡日高川町


- 涼みの滝
向かいの橋からの眺めはもちろん、滝前に立つとしぶきと共に涼風が降り注ぐ。

- 徳本上人
初行洞窟展望台 徳本上人が修行を行ったとされる洞窟。その前にあるデッキからの眺望は抜群。

- 真妻山頂上
晴天時には北東に高野山、西に煙樹ヶ浜、南に白浜と360度見渡せる。

- 25mの滝
下山道中に観音堂跡があり、さらに急こう配を下ると高い一筋の滝が。

- 御瀧神社
大滝川にぶつかったところで東に行くと幅広の大滝が出迎えてくれる。
古座川の河口に位置する重畳山。鉄道駅から近く、四方に車道も通じている。ハイキングコースも整備されたレジャー感覚で親しめる登山へ。


公共交通機関を利用して山に赴ける利便性からビギナーにも人気。山中では七珍宝の滝などと出合い、標高約302mの山頂からは熊野灘を見晴らせる。
東牟婁郡串本町

- 七珍宝の滝[しっちんぽうのたき]
末広がりに水がすべる様が優雅。かつての修験者の行場との伝承がある。

- 銚子の滝[ちょうしのたき]
角度を変えた2段の流れが風情ある銚子の滝。向かいには展望できる東屋が。

- 展望広場
山頂の展望広場からは、間近に広がる紀伊大島や潮岬をはっきりと確かめられる。

- 遊歩道
展望広場から神王寺につながる。参道には四国八十八ヶ所霊場の本尊の石仏がずらりと並ぶ。