観光情報誌「紀州浪漫」2021年 冬号 Vol.79

和歌山県では、誰もが利用できるホームページを目指し、ウェブアクセシビリティ支援ツールとして、「Google Play」を導入しています。
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五感で愉しむわかやま冬旅



関西屈指の大自然が広がる和歌山県は、大地の恵みである温泉が各地で湧き出る“温泉天国”。万葉の時代から愛され続ける、大海原に面した白浜温泉や、頭上いっぱいの星々を仰ぎ見ながら、河原の湯船に身を委ねる川湯温泉など、個性豊かな温泉がそろう。地球の大いなる恵みに感謝しながら、足を伸ばしてじっくりとお湯に浸かり、日々の疲れやストレスを洗い流そう。また、年間を通して温暖で、海・山・川の多彩な絶景を誇る和歌山は、全国から自転車乗りが集まる“サイクリング王国”でもある。海風を背に自転車を走らせて、風光明媚な海岸線を巡り、また、神々が宿るとされる神秘の山に登り、大パノラマの絶景を望む。自分のペースで自然との一体感を体感できるのは、サイクリング旅の醍醐味である。もちろん、その地ならではの絶品グルメもお忘れなく。この冬は、五感をフルに使って和歌山を愉しむ、贅沢な旅に出掛けよう。



1300年の歴史を誇る温泉郷万葉の頃に思いを馳せて



【白浜町】 日本三古泉の一つに数えられる白浜温泉。「日本書紀」や「万葉集」に「牟婁温湯」「紀温湯」という名前で登場する、年以上の歴史を誇る名湯だ。その魅力は、抜群の泉質とその湯の多彩さ。一つの温泉地でありながらいくつもの異なった源泉を持つため、さまざまな泉質の湯巡りを堪能することができる。斉明天皇や天智天皇らをはじめ多くの皇族や貴族がはるばる都から湯治に訪れたと伝えられる癒やしの湯。ゆったりと身を委ね、心と体を解きほぐしてリフレッシュしたい。気軽に楽しみたいなら、各所に設けられた無料の足湯もおすすめ。円月島を望む「御船足湯」をはじめとした足湯巡りを満喫しながら、ぽかぽかの足元で白浜グルメや名所を散策してみよう。



開放感抜群の川に湧く温泉熊野の秘湯で非日常を体験



【田辺市】 神々しい山々に包まれた熊野の冬の旅を楽しむなら、秘湯・本宮温泉郷を訪ねたい。その一つ、熊野川の支流である大塔川沿いに位置する川湯温泉では、川底から湧き出る源泉に清らかな川の水を引き入れた露天風呂や、自身で自由に川原を掘って作った湯船で、非日常感と開放感をたっぷり味わうことができる。さらに流れる水量が減る冬季には、川をダイナミックにせき止めて作る巨大な露天風呂「仙人風呂」が出現。川のせせらぎと木々の揺れる音に耳を傾けながら、頭上に広がる満天の星空を仰ぐ。大自然に溶け込むようなひとときが、日々の疲れを癒やしてくれる。ドラマチックな秘湯体験はもちろん、風情ある旅館が建ち並ぶ温泉街の散策もぜひ楽しんで。熊野牛やジビエなど、地元ならではグルメも堪能できる。



サイクルトレインに乗って熊野灘沿岸を巡る自転車旅 【串本町・太地町・那智勝浦町】



黒潮の影響を受け、四季を通して温暖な気候の紀南地方。特に紀伊半島南東部の熊野灘沿岸は冬でも比較的風が穏やかで、海岸に沿ってサイクリングができると人気だ。そんなエリアで今、サイクリストに注目されているのが、JRきのくに線の「サイクルトレイン」。紀伊田辺駅から新宮駅の各駅間で運行される電車で、自転車を輪行バッグに入れることなく、そのまま車内に持ち込める。



往路や復路に利用して気軽に片道サイクリングを楽しもう。神秘的な橋杭岩や荒船海岸、捕鯨文化を伝えるくじらの町など、多彩な名所を巡りながらの自転車旅。潮の香りや波の音、海風を一身に受けながら体を動かす心地良さを満喫できる。新鮮な海の幸や地元産フルーツのスイーツなど、ご当地グルメも味わいたい。



海を見渡す絶景がご褒美聖地の山へヒルクライム



【那智勝浦町】 以上の源泉を持つといわれる那智勝浦町は、白浜町と並ぶ和歌山県内随一の温泉の町。大正時代、紀州徳川家代当主・徳川頼倫が「帰るのを忘れるほど」と賞賛した洞窟風呂ぼうきどう「忘帰洞」など、魅力あふれる温泉をじっくり堪能したい。翌日は海と山の絶景を巡る本格的な自転車旅へ。生マグロの水揚げ日本一の勝浦漁港や美しい砂浜が広がるブルービーチ那智など、海辺の風情を楽しみながら、聖地・那智山に向かってヒルクライムをスタート。つづら折りの坂を上ると出迎えてくれるのは、大迫力の世界遺産「那智の滝」。さらにその先の坂道を上れば、紺碧の海を一望できる見晴台にたどり着く。険しい山道を登り切った達成感を味わえば、身も心もきっとリフレッシュされるはずだ。



豪族・紀氏が眠るとされる国内最大規模の古墳群



【和歌山市】



紀の川を見下ろす岩橋丘陵に広がる「岩橋千塚古墳群」は、約900基もの古墳が所在する国内最大規模の群集墳。~世紀にかけて紀の川下流南岸地域で勢力を誇った、古墳時代の豪族・紀氏の墓と伝えられる。同地域を支配していた紀氏らは、水路網をめぐらし田畑を広げ、大陸とも盛んに関わりを持ち、日本の歴史上大きな役割を果たしたという。紀氏は紀国造(地方を治める官職)として祭祀を執り行ったとされ、日前神宮・國懸神宮の宮司として今なおその家系は続いている。古墳群を保全する博物館施設「紀伊風土記の丘」では、実際に古墳の石室内部に入って見学ができ、遺構が放つ独特の空気感を体感できる。古代の人々の暮らしや信仰に思いを馳せながら、じっくりと史跡を探索してみよう。



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