観光情報誌「紀州浪漫」2022年 冬号 Vol.83

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観光情報誌「紀州浪漫」2022年冬号Vol.83



温泉に癒されて大地を感じる旅 良質な温泉に恵まれた和歌山。今年の冬は、豊かな自然と奥深い歴史を誇る和歌山の温泉を巡る旅にでかけよう!白浜町では新たな旅の楽しみ方として、グランピングがおすすめ。通常のアウトドアやホテル泊とは一味も二味も異なる特別な体験ができるはず。和歌山市の加太・友ヶ島や、田辺市の聖地・熊野本宮では、日本古来の山岳信仰である修験の道を感じるトレッキングにチャレンジしたい。凛とした冬の空気と穏やかな日差しの中、山々の美しい景色を眺めながら心が引き締まるような山歩きを楽しめるはず。自然の中に身を置き、今まで体験したことのない非日常に触れる和歌山の旅。さまざまな気付きを得るとともに、個性あふれる温泉に癒やされ、日々の生活に疲れた心と体を解きほぐしたい。



温泉×優雅なキャンプ① 新たな白浜旅の方程式【白浜町】



冬の旅の楽しみといえば、なんといっても「温泉」。和歌山屈指の温泉地「白浜」では、太平洋の波しぶきが間近に迫る「崎の湯」、趣のある木造建築の立ち寄り湯「長生の湯」、芸術的な“温泉サロン”「ホテル川久」など、泉質や趣向の異なる多彩な温泉を気軽に楽しむことができる。温泉宿とは一味違う、ラグジュアリーなアウトドアリゾート体験をしてみたい人は、今夏オープンした「An Eland(エランド)~グランドーム和歌山白浜」へ。にぎやかな温泉街から離れた、田辺湾の無人島に建つグランピング施設。海に面したドーム型テントの内側は、上質なくつろぎ空間が広がる。プライベートビーチや岩間にあるオープンエアーのバーを楽しみながら、非日常的なひとときを味わいたい。



温泉×優雅なキャンプ② 自然に溶け込む上質な旅【白浜町】



白浜温泉から南へ。奇岩や海蝕崖などダイナミックな志原海岸に位置する「In the Outdoor白浜志原海岸」。今夏オープンしたグランピング施設で、ゆったりとしたデッキにグランピングテントが並ぶ。プライベートキャビンはドッグラン付きのコテージで、1棟ごとに薪ストーブ「NORN」があり、寒い季節でも快適。近くには、古くから湯治場として人気の「椿温泉」、大海原を望む「リヴァージュ・スパひきがわ」、日置川の静かな水面と山々を目前にした「えびね温泉」がある。それぞれに泉質も風景も素晴らしい名湯で、身も心もぽかぽかに。きりっと冷えて澄んだ冬の空気を吸い込み、紺碧で美しい海や山の緑、湧き出る温泉など、自然の恵みを五感で味わいながら、贅沢なひとときを過ごしてみたい。



葛城修験の出発地・友ヶ島 祈りに導かれるトレッキング【和歌山市】



和歌山から大阪、奈良にかけて広がる峰々一帯は「葛城」と呼ばれ、修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が初めて修行を積んだ地とされている。役行者はこの地の28箇所に法華経の経典を埋納したと伝えられており、その経塚を中心に役行者と縁のある寺社や滝、巨石などの行場を巡る修行を「葛城修験」という。最初の経塚があるのが、紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島だ。加太港から船に乗り辿り着くその無人島は、神秘的な雰囲気に包まれる人気のスポット。明治時代に築かれた砲台跡などを巡りながら、タカノス山展望台を目指すトレッキングにチャレンジしよう。修験者たちの祈りに触れる友ヶ島や加太の町巡りを満喫した後は温泉へ。“美肌の湯”といわれる露天風呂から、紀淡海峡に沈む夕日を堪能したい。 熊野の聖地を展望する奥駈道「七越峰」登山へ【田辺市本宮町】



奈良・吉野と熊野の二大聖地を結ぶ「大峯奥駈道」。役行者が拓いた険しい修行の道だ。修験者たちは、吉野の山上ヶ岳を経てさらに奥の山々を進み、本宮「七越峰」を越え、最終地点である熊野本宮大社を目指した。そんな修験の歴史に触れる七越峰の登山に出掛けよう。数々の経典が埋納されている備崎などを経て登った先にある展望地から、熊野本宮大社や旧社地大斎原を一望。ひんやりと心地よい空気の中、祈りを込めながら歩を進めた古人の姿に思いを馳せたい。汗を流した後は、本宮温泉郷へ。「川湯温泉」「渡瀬温泉」「湯の峰温泉」は、それぞれ異なる泉質を持つ名湯。自然崇拝を起源とする熊野の修験道を身近に感じながら、大自然の中に溶け込むような非日常の温泉体験をぜひ楽しんで。 古刹で語り継がれて幾歳月 安珍清姫の悲しい恋の物語【日高川町・御坊市】



純情な女の哀れな話か、優柔不断な男の不運な話か。歌舞伎や能、人形浄瑠璃で「道成寺物」として演じられてきた恋物語の舞台は和歌山にあった。時は平安時代。奥州から熊野詣でに来た修行僧の安珍に、中辺路の庄司の娘である清姫が一目ぼれ。女の情熱に応えきれず、「詣での帰りに会いにくる」とうそをついて逃げる安珍。待てど戻らぬ安珍にだまされたことに気付いた清姫は、怒りで大蛇に化け、思い人をどこまでも追い掛ける。道成寺の釣鐘に隠れた安珍を、吐く炎で鐘ごと焼き殺した清姫は、川へ身を投げて命を絶つ。道成寺の縁起堂では絵とき説法が日々行われ、二人の悲恋物語を聞きに訪れる参拝者は後を絶たない。境内や寺周辺には伝説を物語る史跡も点在。思いがすれ違うカップルの軌跡をたどってみれば、女の一途な激情が現代に蘇ってきそうだ。



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