初めてでも安心!高野山宿坊での宿泊について徹底解説!
高野山の宿坊に泊まってみたいけどどうやって泊まれるの?
雰囲気はどんな感じ?価格帯はいくらぐらい?アメニティの用意はある?
本記事では、QAを交えながら実際の宿坊宿泊の様子や魅力をお伝えします!
これを読んで、実際に宿坊に泊まりに行きましょう!

宿坊とは
宿坊とは、お寺や神社の宿泊施設のこと。元々は僧侶や参拝者向けの宿泊施設でしたが、現在では、高野山では50以上の寺院が一般の観光客を受け入れています。
戦国武将ゆかりのお寺、美しい庭や襖絵を楽しめるお寺など、歴史や特徴も様々。自分にぴったりの宿坊をみつけましょう。
高野山での宿坊体験の魅力
都会の喧騒を離れ、神聖で静寂な空間の中で過ごすこと。高野山、そしてお寺の中という特別な場所では、それだけでも特別な体験になります。
写経や阿字観(瞑想)といったお寺ならではの体験もお勧めです。それは自分自身と向き合い、これまでの人生をみつめなおすきっかけにもなるかもしれません。
また、動物性の食材は使わず野菜を中心に構成された精進料理も大事な要素です。華やかに彩られた季節の旬を味わうことができます。

自然と調和する“和空間”の静かな宿坊に身を置くこと。それ自体が心身のデトックスにつながる癒し体験となります

般若心経を書き写す「写経」。心を鎮めて集中することで“無”になれる時間が自然と訪れます

高野山の宿坊で提供される精進料理は、いろとりどりの料理が並び、見た目にも豪華。僧侶が配膳してくれることも高野山ならではの貴重な体験です。
気になる宿坊のあれこれを解説!
・宿坊の予約方法は?
高野山宿坊協会では、電話やWEBフォームで希望する条件にあった宿坊を予約することができます。また、お寺によっては、直接予約を受けていたり、一般の旅行予約サイトに宿泊プランを出している場合もあります。
・宿坊でのマナーはある?
お寺ですので仏事や僧侶への敬意、礼儀は忘れないようにしましょう。門限や食事時間、入浴時間などは決められていることが多いので、諸注意等を含めて到着時によく確認しましょう。
・一般的な宿坊滞在スケジュールは?(宿坊により異なります)
チェックイン:15時頃 → 夕食:18時頃 → 就寝:22時前後 → 朝の勤行:6時~6時30分頃
→ 朝食:7時30分頃 → チェックアウト:10時頃
・どんなアメニティがある?
歯ブラシやお風呂での石鹸類、浴衣など一般的なものは基本的に揃っていることが多いです。
・荷物で注意したほうがいいことはある?
上記アメニティでも触れたとおり、基本的には普通のホテルと同じような設備が整っているため、特段何か特別な準備は必要ありません。ただし、宿坊内はキャスター付きスーツケースを引くことができないところが多いので、手で持ち運びできる重さに荷物をまとめておきましょう。
・個室にお風呂・トイレはある?
基本的にはなく共同利用が普通です。ただし、宿坊やプランによっては、値段は高くなりますが、お風呂・トイレ付の部屋を選ぶこともできます。
・トイレは洋式?
宿坊によりますが、洋式でウォシュレットも完備されている宿坊が多いです。
・お部屋にエアコンはある?
基本的には完備されています。
・宿坊には年中泊まることができる?
高野山内のお寺は標高800mぐらいの場所にあり、冬は雪も積もるため、12月~2月はお客様を受け付けていない宿坊も多くあります。
・お酒は飲むことができる?
基本的には飲酒可能です。
・朝が弱いのですが朝の勤行参加は必須?
必須ではありません。参加は自由です。
・価格帯は?
1泊2食付で2万円前後ぐらいから宿泊が可能です。宿坊によっては素泊まりプランなどを提供している宿坊もあります。
百聞は一見に如かず!宿坊に泊まってみた!
宿坊「本覺院(ほんがくいん)」に泊まった様子を写真を交えてご紹介します!
〇本覺院について
平安時代の建久年間(1190年~1199年)に行空上人が開創。ご本尊は智証大師作の不動明王像。
江戸時代に描かれた本堂の天井絵や、狩野派絵師の狩野探幽による襖絵、昭和初期の作庭家・重森三玲による石庭など歴史的にも文化的にも見どころがたくさんあるお寺です。
〇宿坊泊について
①チェックイン~お部屋まで

入口ではお坊さんがお出迎え。宿坊ならではの光景です

毎日綺麗に磨かれている廊下は明治時代のものとのこと。歩くだけで歴史とおもてなしの気持ちを感じることができます。

お部屋へのご案内ももちろんお坊さんが。ちなみに本覺院には女性の僧侶(尼さん)もいらっしゃいます。

一番標準的なお部屋(お風呂とトイレは共同(お風呂・トイレ付の部屋も数部屋あり))。とても綺麗で、それでいてどこか懐かしさも感じさせてくれます
②食事までの自由時間(館内や庭などを見学) ※写経体験は1500円(当日予約可。60分程度)

本堂や、歴史ある掛軸・襖絵などを見ることができる広間など、一部の場所を除き自由に館内を散策できます

昭和28年に重森三玲が造った庭園は国指定文化財にも登録されています。屈曲する回廊に面する傾斜地において、回廊を歩きながら観賞することを意図して、既存の木々を残しながら配石されています。
③夕食(精進料理)

見た目も鮮やかでボリュームもたっぷり。ご飯のおかわりも可能で、お酒を飲むこともできます。配膳等食事の対応はお坊さんがしてくれます。
④食事後~就寝

大浴場はとても広く綺麗。一日の疲れを癒すことができます。
⑤起床~朝の勤行

朝は本堂での勤行から一日が始まります(6時30分~。参加無料)。特別に何かをする必要はなく、心静かにお坊さんの読経のリズムを耳に感じながら、それぞれの想いを胸に、祈りや願いを捧げます
⑥朝食~チェックアウト(10時まで)
勤行後は、朝食(精進料理)を食べ、お坊さんに見送られながらチェックアウトとなります。
Column
副住職の古賀法顕様にお話をお伺いしました

ー本覺院の魅力や見どころは?
本覺院は、江戸時代中期に建立された本堂をはじめ、明治や大正、昭和に建てられた建物などが混在しており、また襖絵は江戸時代、掛軸には室町時代のものもあるなど、館内をゆっくり見て周っていただくことでそういった歴史を感じていただければと思っています。また、石庭は昭和28年に重森三玲さんが造られたもので、こちらもゆっくり眺めていただきたいですね。
後、朝のお勤めはどなたでもご参加いただけるので、朝は早いですが、ぜひ出ていただき僧侶がお経を唱えるのを聞いていただきたいと思います。そうすることで、気持ちもリフレッシュできてスイッチが入れ替わるような経験ができるかと思います。
ー朝のお勤めにはどういった心持ちで参加すればいいのでしょうか?
人それぞれなのですが、そのとき思ったこと、今自分が思っていることを考えながらご参加いただければと思っています。例えば身近に亡くなった方がいらっしゃればその人の供養の想いを、自分自身の悩みや願い事があるのであればその想いを、そういったものを胸に抱き祈りを捧げていただければ、私たち僧侶がその想いを受け取り、読経にのせて御本尊様・仏様にお届けします。
ー宿坊泊はどういった方にお勧めでしょうか?
お寺ですから、亡くなった方への供養のためにきていただくのもいいですし、何もなくても「あー疲れたな―」というときに気持ちの切り替えのために来てもらうのもお勧めです。
お大師様(弘法大師・空海)は、風の音や雨の降る音、川の流れる音などそういった一つ一つの全てのものに仏様が宿っている、とおっしゃっています。高野山は何かをしようと意気込まなくても、自然とそういった仏様とのご縁がいただける場所です。自然体でいることで、いろいろな気付きを与えてくれる場所ですので、ぜひどなたさまでも気負わずに、お気軽にお越しいただければと思っています。
ー本覺院宿坊を利用するためにはどうすればいいですか?
直接お電話いただくか、JTBの予約サイトや高野山宿坊協会を通してご予約いただくことも可能です。1泊2食付で23,000円/人(税サ込)から予約が可能です。

