伝統的なものづくり体験にご当地グルメ、とびきりの絶景も! 和歌山市周辺エリアを巡る、よくばり一泊二日旅。

海と山の豊かな自然に囲まれ、さまざまな魅力にあふれる和歌山県。なかでも、和歌山市と、その周辺に位置する海南市、紀美野町は、紀州徳川家の城下町として栄えた歴史を持ち、伝統文化や風情ある町並みを残しながら、経済・文化の中心地として発展を続けています。大阪市内から車で約60分、電車を使うと新大阪や難波から特急で約60分と、大阪からのアクセスも抜群。古くから親しまれてきた景勝地も多く、思わず息を呑むような絶景に出会えるスポットもたくさん!

今回は、そんな和歌山市周辺エリアを舞台に、伝統工芸やご当地グルメ、雄大な自然を満喫する一泊二日のモデル―コースをご紹介。いざ、よくばりに楽しむ和歌山旅へ♡

伝統的なものづくり体験にご当地グルメ、とびきりの絶景も! 和歌山市周辺エリアを巡る、よくばり一泊二日旅。

1日目|伝統・自然・星空を満喫

「Broom Craft(ブルームクラフト)」で伝統を生かした棕櫚製品作り体験

最初に向かったのは、日用品の生産が盛んな海南市で長年棕櫚(しゅろ)縄作りを手がけてきた深海産業が営む「Broom Craft(ブルームクラフト)」。伝統産業として受け継がれてきた技術を生かし、棕櫚やシダを使った掃除道具を展開するブランドです。昔ながらの製法をベースに現代の感性を融合させ、美しさと使いやすさを両立した棕櫚箒やキッチンブラシなどを生み出しています。

  • 職人が作業を行う工房を併設し、一本一本手作りする様子を眺めることができます。
  • 手箒やキッチンブラシ、鍋敷などを販売。ギフトにもおすすめ。

こちらでは、牛革を使用した手箒やキッチンブラシ作りのワークショップを開催。anna編集部が手箒作りを体験してきました!

  • ①まずは、手箒の持ち手に使うレザーの色を選びます。
  • ブラウンやブラックだけではなく、ピンクやブルー、イエローなどカラフルな色味もそろい、テンションが上がりました。ちなみに今回はピンクをチョイス。
  • ②次に、吊り紐の色を選びます。
  • ③針金を使って吊り紐とレザーを固定します。職人さんはいとも簡単に巻き付けているように見えましたが、実際にやってみると、真っ直ぐに巻くのはなかなか難しかったです。
  • ④ツイスターと呼ばれる道具を使って針金を締めます。
  • ⑤ドライバーを使い、針金が見えないようレザーの裏側に収めます。
  • ⑥ハンマーを使って持ち手のシルエットを整えます。
  • ⑦完成。きれいに仕上がって大満足でした!

キッチンブラシや手箒作りは予約なしでも体験できるのがうれしいところ。手箒を家に持ち帰って使ってみたところ、サッシなどの掃除の際にめちゃくちゃ便利でした。ぜひトライしてみてください!


手箒レザー作り体験

料金:1,650円
 所要時間:1時間程度
 予約:不要

  • コンテナの前には、シンボルツリーとして棕櫚が植えられていました。
  • 女性の職人も多く、意見を取り入れながら製品をアップデートしているそうです。

Broom Craft(ブルームクラフト)

073-487-2498
 和歌山県海南市阪井1391-4
 時間:10:00〜16:00(職人見学は15:00まで)
 休日:土・日曜日・祝日
 HP:https://syurosidahouki1178.jp/
 Instagram:https://www.instagram.com/broomcraft1178/?hl=ja

自然に包まれた本格派イタリアン trattoria Stellato(トラットリア ステラート)でランチ

ランチに訪れたのは、“星の降る里”と称されるほど美しい星空が見られる紀美野町の本格派イタリアン「trattoria Stellato(トラットリア ステラート)」。
 ミシュランガイドにも掲載された実績を持つ人気店です。広々とした庭園には植物が生き生きと育ち、豊かな緑に癒やされながら食事やカフェが楽しめます。

オーナーシェフの山本直樹さんは、専門学校で料理を学び、本場・イタリアや大阪、京都、和歌山のイタリアンで修行して独立。父親が紀美野町で育てた野菜やハーブ、地元農家から直接仕入れるフルーツなど、できるだけ和歌山産の食材にこだわっているそう。イタリアンをベースに和の調味料を組み合わせながら、シンプルに素材のおいしさを引き出す調理を行っています。


ランチはコースのみ、11:00〜、13:00〜の2部制。今回は、6品の前菜盛り合わせ、お代わり自由の手作りパン、スープ、日替わりのパスタ、日替わりのメイン料理、日替わりのデザート・ジェラート、コーヒーor紅茶が付く贅沢なステラートランチをいただきました。

  • 真鯛とキャベツ カラスミのアンチョビオイルパスタ
  • サワラの炭火焼き ニンジンとクミンのピューレ コブミカンとフレッシュトマトのソース

ステラートランチ4,400円
 

パスタは3種類、メインは肉・魚料理3種類から好みの一品を選べます。
パスタは、カラスミの濃厚なコクとアンチョビの程よい塩味が、真鯛の上品な旨みを引き立てます。メインには、皮目をパリッと中はふんわり炭火で焼き上げたサワラを使用。クミンが香るニンジンのピューレやコブミカンの爽やかさを感じられるトマトソースを添え、素材の持ち味を楽しめるひと皿に。思わず心が踊るおいしさでした。

敷地内には、名店の味を気軽に味わえるパン屋「Ponte Luce(ポンテルーチェ)」を併設。毎朝山本さんが焼き上げるパンは、人気のハード系からデニッシュ、クロワッサン、惣菜パンまで、50種類以上がそろいます。生地には、24時間かけて低温でじっくり発酵させる冷蔵長時間発酵製法を採用し、小麦本来の甘みや旨みを引き出しているんだとか。ショーケースには、チーズケーキやガトーショコラ、プリンなどのスイーツも並び、お土産に購入するのもおすすめです。


今後、レストランでは、日曜限定でランチ営業ではなくテイクアウトのピザをスタートするかも? こちらも楽しみです!

trattoria Stellato(トラットリア ステラート)

073-488-5699
 和歌山県海草郡紀美野町動木1795-5
 時間:ランチ11:00〜14:00、カフェ14:00〜16:00、ディナー18:00~21:00
 休日:月・火曜日、第2水曜日※臨時休業あり、公式HPで要確認
 HP:https://stellato2012.com/
 Instagram:https://www.instagram.com/stellato2012/


Ponte Luce (ポンテ ルーチェ)

073-488-5500
 和歌山県海草郡紀美野町動木1795-5
 時間:10:00~売り切れ次第終了
 休日:月・火曜日、第2水曜日※祝日などで変更の場合あり。事前に店舗に確認を。
 Instagram:https://www.instagram.com/ponteluce2021/

フォトスポットとしても人気の「生石(おいし)高原」で絶景を堪能

お腹がいっぱいになったところで、紀美野町と有田川町にまたがる県立自然公園「生石(おいし)高原」へ。標高870mの山頂付近からは四国や淡路島まで一望でき、大パノラマの絶景が広がります。秋は関西随一のススキの名所として知られていますが、緑が生い茂る季節にもまた違った美しさに出合えます。

フォトスポットとしておすすめしたいのは、山頂付近に突き出た大きな岩から景色を眺められる「火上げ岩(ひあげいわ)」。古くは、大火を焚いて雨乞いをしていたとされる歴史ある場所です。岩に腰かけ、青い空と草原をバックに撮影すれば、開放感のある一枚に。
 こんな絶景スポットがあったとは知らず、またゆっくり訪れたくなりました!

「火上げ岩」までは駐車場から歩いてすぐなので、気軽にアクセスできるのも魅力です。ぜひ美しい眺望と共に自然散策を楽しんでください。


生石高原

073-489-3586
 和歌山県海草郡紀美野町中田899-29
 時間:9:30~16:30
 休日:年末年始
 HP:https://www.wakayama-kanko.or.jp/spots/detail_107.html

星の名所・紀美野町「みさと天文台」で忘れられない星空を

  • 8m電波望遠鏡と天の川。撮影::紀美野町 みさと天文台
  • 星空ツアーの様子。撮影:紀美野町 みさと天文台

星の名所としても知られる紀美野町。「せっかくなら美しい夜空を見てみたい」と訪れたのは、標高約400mの山頂に位置し、晴れた夜には肉眼で天の川を観察できる星空スポット「みさと天文台」。夜間は県内最大の大型望遠鏡を使った星空ツアーを実施するほか、土・日曜日・祝日の昼間には、プラネタリウムや全天周映画、3Dシアター「宇宙の旅」を上映しています。


 なかでもいちおしは、「星空ツアー NeXT」。その日に見える天体はもちろん、ゲストの興味や質問、反応に合わせて、研究員が星空を案内してくれます。単に望遠鏡を眺めるだけではない、興味や関心を深められるライブ感満載の天体観測ができます。


雄大な自然に囲まれて、今にも降り注いできそうな星々を眺めるロマンティックなひととき。きっと忘れられない思い出になるはずです。

天文台の近くには、浴室、トイレ、キッチンなどを完備した「紀美野町星の動物園バンガロー」があり、宿泊も可能です。食材を持ち込めばBBQもできるので、友人とワイワイ楽しむのもおすすめですよ。

紀美野町星の動物園バンガロー

073-488-2489
 和歌山県海草郡紀美野町松ケ峯99-13
 時間:チェックイン15:00 / チェックアウト10:00
 公式Instagram:https://www.instagram.com/kiminobungalow/

2日目|牧場・海辺・夕景を楽しむ

「黒沢牧場」で草をはむ牛を眺め、絶品スイーツを味わう

2日目は、関西ではめずらしい「山地(やまち)周年放牧」という飼育方法を採用し、一年を通して牛を放牧している牧場へ。標高500mの高原に、ジャージー牛とホルスタインがのびのびと暮らしています。

生後一歳までの子牛を集めた牛舎に立ち寄ると、ジャージー牛が近づいてきてくれました。間近で姿を見られて嬉しかったです。

  • 取材時は、生後3ヶ月に満たない子牛たちにも出会えました。
  • 先ほどの子牛と比べると、大きさの違いは歴然! 一年であんなに大きくなるなんてびっくりです。

牧場散策の後は、搾りたてのミルクを使ったスイーツと軽食を提供する「ミルク工房」へ。ひと休みしながら、搾りたてのミルクを使った牧場ならではのおいしさを味わいましょう。

  • ソフトクリーム450円
  • ミルクプリン、チーズプリン各400円、やさしい牛乳250円

牧草を食べて育つ牛から搾ったミルクは、草に含まれるカロテンが豊富に含まれ、ほんのり黄みがかった乳白色。低温殺菌で丁寧に仕上げられており、やさしい口当たりが特徴です。
 工房では、そんなミルクの自然な甘さを生かしたソフトクリームやプリンなどがそろい、その場で味わうのはもちろん、お土産にもぴったりです。さんさんと降り注ぐ太陽のもと、豊かな自然を感じながら味わうソフトクリームは格別のおいしさでした。

  • 敷地内には遊具を設置したエリアやドッグランもありました

黒沢牧場

073-487-1677
 和歌山県海南市上谷603
 時間:牧場9:00~17:00、ミルク工房10:00~16:00
 休日:無休(悪天候を除く)※ミルク工房とドッグランは水曜日定休
 入場料:大人400円、子ども(3歳児~中学生)200円
 HP:https://9638farm.com/
 Instagram:https://www.instagram.com/kurosawafarm/

黒潮市場の「丼物 浜丼食堂」で鮮度抜群の海鮮ランチ

  • マグロの市場丼3,300円
  • マグロ三昧丼2,700円
  • 漁師丼2,550円

昼食は、和歌山市の定番観光スポット「和歌山マリーナシティ」の黒潮市場内にある「丼物 浜丼食堂」へ。和歌山近郊で獲れた魚介やその日に仕入れた旬魚など、新鮮なネタを使った約40種類の海鮮丼が味わえます。

日本有数の生鮮マグロの水揚げ量を誇る和歌山は、新鮮でおいしいマグロが楽しめることでも知られるエリア。北海道産のウニとイクラを添えたぜいたくな「マグロの市場丼」をはじめ、赤身、中トロ、大トロ、ネギトロを食べ比べできる「マグロ三昧丼」、マグロにサーモン、イクラ、釜揚げしらすを合わせた「漁師丼」が人気だそう。ぜひその日のおすすめの鮮魚がたっぷりの海鮮グルメを味わって!

丼物 浜丼食堂

073-448-0008
 和歌山県和歌山市毛見1527 和歌山マリーナシティ内 黒潮市場
 時間:10:00〜17:00※変動あり。黒潮市場の公式HPで要確認。
 黒潮市場HP:https://www.kuroshioichiba.co.jp/corner3/hamadon/

「紀州黒潮温泉」に立ち寄って身も心もリフレッシュ

黒潮市場でお腹を満たしたら、同じ和歌山マリーナシティ内にある日帰り温泉施設「紀州黒潮温泉」で旅の疲れを癒やして。

  • 露天風呂

景勝地として知られる和歌浦(わかうら)の海とヨットハーバーが目の前に広がる、絶好のロケーションが自慢の温泉施設。海底1,500mから湧き出る源泉を使った湯は、身体の芯からポカポカと温まる塩化物泉。冷えが気になる方にもおすすめです。美しい景色を眺めながらゆっくり浸かれば、身も心もリフレッシュできますよ。
 大浴場のほか、露天風呂やサウナ、岩盤浴もあり、滞在時間に合わせて楽しめるのもポイントです。

  • 大浴場
  • 岩盤浴
  • 高濃度炭酸泉

紀州黒潮温泉

073-448-1126
 和歌山県和歌山市毛見1525 和歌山マリーナシティ内
 時間:
 温泉11:00〜23:00(最終受付22:00)
 岩盤浴12:00〜22:00(最終受付21:00)
 レストラン12:00~22:00(最終受付21:00)
 リラクゼーション12:00~21:40(最終受付21:00)
 休日:不定休(年2回メンテナンス休業あり)
 入浴料:大人1,100円(土・日曜日・祝日1,200円)、小学生以下(4歳~12歳)600円
 HP:https://www.marinacity.com/spa/

“日本のアマルフィ”と称される「雑賀崎灯台」で夕景を

温泉を楽しんだあとは、古くから美しい景観で親しまれてきた港町・雑賀崎でサンセットを楽しむのもおすすめ。
 2017年に認定された日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」を構成するエリアの一つです。山の斜面に家々が立ち並ぶ風景は、“日本のアマルフィ”と称されることも。どこか懐かしさを感じる漁村らしい風情が、訪れる人の心を惹きつけます。

岬に佇む1960年創建の「雑賀崎灯台」からは、天気の良い日には淡路島や四国まで見渡すことができます。特に、空と海が刻々と表情を変える日没前から日没後のマジックアワーは必見。夕日に輝く海に双子島、中ノ島、大島が浮かぶ、雑賀崎ならではの幻想的な風景が広がります。

雑賀崎灯台

073-435-1234(和歌山市役所 観光課)
 和歌山県和歌山市雑賀崎809-2


締めくくりは「元車庫前丸宮中華そば」で和歌山ラーメン

最後に訪れたのは、1949年創業の老舗「元車庫前丸宮中華そば」。戦後まもなく和歌山市高松町の屋台からスタートし、和歌山ラーメンを代表する「車庫前系」の伝統の味を今に伝える名店です。現在は3代目の大山茂樹さんがのれんを受け継いでいます。

名物は、醤油をしっかり効かせながらも、クリアなスープに仕上げた醤油とんこつ。和歌山県産の濃口醤油「ダルマ醤油」などをブレンドしているそう。長年大腿骨のみで取っていたスープに、茂樹さんの代から背骨も加えることで、さらに奥行きのある味わいに。麺は、国産小麦をベースに店内で打つ自家製麺を使用。ややコシのあるストレート麺が、コク深いスープによく絡み、疲れた身体にじんわり染み渡ります。銘柄豚を使ったチャーシューは、程よく脂が乗りながらもくどさがなく、しっとり柔らかな食感。シンプルな盛り付けだからこそ、麺とスープのおいしさが際立ちます。


最後の一滴までスープを飲み干してごちそうさま。旅の締めくくりにふさわしい一杯でした!

元車庫前丸宮中華そば 本店

073-445-4881
 和歌山県和歌山市毛見1130-3
 時間:11:00~14:00LO、17:30~20:30LO
 ※スープがなくなり次第閉店
 休日:月曜休(祝日の場合は翌日休)、不定休
 Instagram:https://www.instagram.com/marumiyatyukasoba/

見どころがいっぱいの和歌山市周辺エリアへ

和歌山市周辺エリアを巡る一泊二日旅、いかがでしたか? 伝統が息づく棕櫚製品作りをはじめ、地元食材を生かしたイタリアンにご当地ラーメン、雄大な自然を満喫できる絶景スポットまで、和歌山ならではの魅力をたっぷり体験できる旅となりました。友人やパートナーとの気軽なプチトリップにもぴったり。モデルコースを参考に、おすすめを巡ってみて!

次回は、紀中~田辺エリアを巡る一泊二日旅をお届けします。ぜひチェックしてくださいね!


\from Writer/
 豊かな自然はもちろん、伝統やグルメなど、訪れるたびに新たな一面を見せてくれる和歌山。今回も新しい発見がいっぱいでした。和歌山市周辺エリアは大阪からもアクセスしやすいのもポイントです!


※この情報は2026年8月取材時点の情報です。金額や定休日など変更の場合があります。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
 ※本記事に掲載しているサービスはすべて税込表記です。


本特集は、 関西をもっと楽しむライフスタイルマガジン「anna」とのタイアップ記事です。

annaの公式HPはこちら



写真/trattoria Stella・みさと天文台・紀美野町星の動物園バンガロー・黒沢牧場・和歌山マリーナシティ
 撮影/西島渚 取材・文/六車優花

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