「熊野三山」とは、「熊野本宮大社」、「熊野速玉大社」、「熊野那智大社」の3社と「那智山青岸渡寺」1寺の総称です。それぞれに異なる自然崇拝を起源に持つ独立寺院でしたが、平安後期の神仏習合で本地仏が与えられたことと、熊野参詣道中辺路を通じて互いに勧請できるようになったことから、「熊野三所権現」として広く信仰されるようになりました。鎌倉以降は庶民にも広まり、その様子を「蟻の熊野詣」と表現されました。
「観光」は中国の経典にある「観国之光」(他の国へ行き、良い点を見て学んでくる)からきています。日本の観光のはじまりは「巡礼」の旅であり、熊野詣が起源といわれています。大自然に囲まれた熊野は、古くから神々が棲まう聖地として崇められ、熊野へ詣でることで、来世の幸せを神々に託すという信仰が生まれました。平安・鎌倉時代には、誰をも平等に受け入れる熊野三山の話題が日本中に広まり、上皇、武士、庶民と、多くの人が厳しい道のりを越え熊野を目指しました。
熊野は、トレッキングを楽しむのにもピッタリです。熊野三山へと続く参詣道「熊野古道」には複数のルートがあり、どのコースにも違った見どころがあるので、何度でも挑戦できます。修験者や参拝者が通った道を歩きながら、遥かなる歴史に思いをはせるのもよし、自然が育む美しい花々や景色を堪能するのもよし。体力向上やストレス発散にもオススメです。便利な熊野古道マップを片手に、思い思いの熊野トレッキングを楽しめます。
アクセス自体は車の方が便利なのですが、各熊野古道へは基本的に電車かバスで行くことになります。バスや電車は本数が少ないので、公共交通機関の運行時間のチェックは事前に確認してください。また、和歌山県が作成する各ルートマップの下部に、具体的なアクセス方法が記載されていますので、そちらも併せてご確認ください。
初めて熊野古道を訪れる方や半日だけ楽しみたい方向けに、時間にして約1時間~2時間半ほどで楽しめるコースもあります。
各コース毎にルートマップを作成しています。詳細はこちらでご確認ください。
東京と比較して、年間の平均気温についてあまり変わりませんが、降水量は年間を通して多い傾向にあります。
中辺路(田辺市周辺)については、こちらを参考にしてください。
季節や気温に合せたハイキングの服装でお越しください。
◎靴・・・履き慣れたトレッキングシューズ、滑りにくい靴底の運動靴やウォーキングシューズなどでお越しください。スパイク付の靴や底の硬い靴は、道を傷め、雨水により土が流出してまいますのでお控えください。
◎持ち物・・・リュックサック(ハイキング用のデイパック)、雨具(レインウェア、折りたたみ傘、ザックカバー)、帽子、飲み物、常備薬、そのほか個人的に気になるもの(カメラ、行動食、朱印帳など)
※夏季は日焼け止め、虫除け、汗拭きタオル、熱中症対策グッズなど
※冬季は防寒グッズ、重ね着用の上着など
現地ツアーについては、各旅行会社が用意しておりますので下記を参考にしてください。語り部(ガイド)についてはこちらのページを参照してください。
・熊野トラベル
・アウルトラベル熊野
・JTB和歌山支店
・日本旅行Tis和歌山支店支店
・近畿日本ツーリスト和歌山支店
・南海国際旅行和歌山営業支店
・東武トップツアーズ和歌山支店
・クリスタル観光バス
・相互タクシー
・ユタカ交通
・有田鉄道
・中紀バス
・明光バス
・大十バス
・三重交通
熊野古道沿いには宿泊できる温泉宿や民宿等があります。宿が少ないコースもあるので事前にご確認の上、出発してください。
また、テント泊の行為は原則禁止はされていませんが、文化財保護法等に抵触する可能性のある火を扱う行為や熊野古道を傷つける行為(ペグ打ち等)等はお控えください。また、参詣道の殆どが山の中の道です。野生動物等(クマ、イノシシ、スズメバチ、マムシ等々)に遭遇する可能性も高いので注意してください。
歩くコースによっては全くないところもあります。歩くコースをこちらで事前にご確認いただき(マップ上にコンビニ・自動販売機・トイレ・道の駅等を示しています)、計画的にお楽しみください。
バスはありますが、本数が少ないので、事前に時刻表を確認しながら計画的にご利用ください。こちらにまとめられているので、参考にしてください。
各人気のコースに行く場合の駐車場は下記の通りです。
【発心門王子~熊野本宮大社コース】
熊野本宮大社前の世界遺産熊野本宮館、河川敷駐車場等に駐車し、バスで発心門王子まで向かいます。
【大門坂~熊野那智大社コース】
大門坂駐車場に駐車し、大門坂入口より歩きます。熊野那智大社から大門坂駐車場へは路線バスで戻ることができます。
※上記以外のコースを歩かれる場合は、和歌山県観光連盟(073-422-4631)までご相談ください。
歩くコースによっては全くないところもあります。事前にお弁当等を持参するか、歩くコースをこちらでご確認いただき(マップ上にコンビニ・道の駅等を示しています)、計画的にお楽しみください。
はじめて歩く方から、トレッキング愛好者向けの中・上級コースなどをこちらで紹介しております。
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