ご利益別! 和歌山のパワースポット神社へお参りに
和歌山県内には、学業や恋愛成就、安産祈願、金運上昇、勝負運など、さまざまな“ご利益”があることで知られる神社があります。目的に合わせて参拝すれば、心が整い、前向きな一歩を踏み出せるはず。ご利益別に訪れたい、和歌山県内の神社を紹介します。

【恋愛運】
淡嶋神社(和歌山市)
女性の幸せを願って
全国に約1000社ある「淡嶋神社(あわしまじんじゃ)」の総本社。人形供養の神社として知られ、境内には全国から奉納された2万体にも及ぶ日本人形やぬいぐるみなどが並んでいます。毎年3月3日には、雛人形に罪や穢れを託し小さな白木の船に乗せて加太の海へ流す「雛祭」の神事が行われます。
「淡嶋神社」で祀られている祭神の一柱・少彦名命(すくなひこなのみこと)は、医薬の神であり、特に女性の健康の守り神とされています。ひいては“女性の幸せ”を叶えてくれることにつながるとされ、同社には縁結びのご利益があると伝えられています。
所在地:和歌山県和歌山市加太118
電話番号:073-459-0043
【恋愛運】
多賀神社(和歌山市)
神代に初めて夫婦となった神様
滋賀県の多賀大社の御分神で、“お多賀さん”の愛称で親しまれている「多賀神社」。伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀り、古くから延命長寿・縁結び・厄除けの御利益がある生命の親神様として信仰を集めています。近年では境内の手水舎や拝殿の飾り、アートな御朱印が写真映えすると話題に。
主祭神の伊邪那岐命と伊邪那美命が神代の昔に初めて夫婦となった神様で、日本の国土や天照大神をはじめとする八百万の神々を生み出した親神様であることから、恋愛運にご利益があるとされています。
所在地:和歌山県和歌山市十番丁101
電話番号:073-422-2086
【学業運】
和歌浦天満宮(和歌山市)
学問の神様を祀る
太宰府天満宮・北野天満宮とともに日本の三菅廟に数えられる「和歌浦天満宮(わかうらてんまんぐう)」。901年(延喜元年)、菅原道真が大宰府へ左遷される道中で和歌浦に立ち寄ったことが縁で、後に道真を追慕し、御祭神として祀ったのが和歌浦天満宮のはじまりとなります。
50段の石階段を登ると、重要文化財に指定された立派な朱塗の楼門と色彩鮮やかな本殿が構えています。楼門を背にすると、道真が「見ざりつる 古しべまでも 悔しきは 和歌吹上の 浦の曙」と詠むほど美しい和歌浦の風景を望むことができます。
菅原道真は幼い頃から学業に励み、優れた和歌や漢詩を数多く残すなど、勉強熱心で優れた才能の持ち主でした。その人物像から道真は“学問の神様”として崇められ、同宮には多くの受験生が合格を願って参拝に訪れます。
所在地:和歌山県和歌山市和歌浦西2-1-24
電話番号:073-444-4769
【学業運】
宇賀部神社(海南市)
知恵を授ける神
「宇賀部神社(うかべじんじゃ)」の由来については、戦国時代の兵火で古記録は焼失したため、創建の詳細を示す確かな資料は残っていません。鎌倉期から神職を務める小野田家に伝わる文書には「山城国・愛宕神社を勧請す」とあり、古来より中央の祭神「宇賀部大神」を火の神・迦具突智神(かぐつちのかみ)とみなす説と一致します。また一説には、神武東征の際に皇軍への服従を拒んだ名草戸畔の首級を祀ったとも伝わり、古くから“頭の守護神”として信仰され、「おこべさん」の愛称で親しまれてきました。
このような歴史もあり、長らく「頭病平癒の神」として崇められてきましたが、近年では「知恵を授ける神」として、学業成就や合格祈願にご利益があるとされ、親御さんを含め、多くの参拝者が訪れています。
所在地:和歌山県海南市小野田917
電話番号:073-487-3285
【安産祈願】
玉津島神社・鹽竈神社(和歌山市)
母子の安らかな未来を願う
和歌山市和歌の浦に鎮座する「玉津島神社(たまつしまじんじゃ)・鹽竈神社(しおがまじんじゃ)」は、万葉の時代から景勝地として愛されてきた「玉津島」を背景に、悠久の歴史と美しい自然に包まれた古社です。玉津島神社は和歌の神・衣通姫(そとおりひめ)を祀り、文芸や芸能、良縁にご利益があると伝えられています。
その境内の奥にある鹽竈神社は、古くから安産・子育ての守護神として信仰されてきました。古の歌人たちが愛した聖地で、母子の安らかな未来を願う参拝ができます。
所在地:和歌山県和歌山市和歌浦中3-4-26
電話番号:073-444-0472
【安産祈願】
丹生都比売神社(かつらぎ町)
「みちびきのご神犬」が活躍
高野山麓の天野の里に鎮まる「丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)」は、1700年以上前の創建と言われ、古来魔除けの聖なる赤とされる「丹(水銀朱)」を司る女神・丹生都比売大神を祀っています。丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)は古くから除災招福の丹の女神として知られ、神功皇后の新羅遠征を守護し、蒙古襲来を退けたとの伝承から、朝廷と武士から篤い崇敬を受けました。かつて紀伊山地北西部一帯を神領とし、高野山を弘法大師(空海)へ授けたことから「高野山総鎮守」とされ、高野参詣では参拝をするのが習わしとなっています。
また、弘法大師を高野山へ導いたとされる神使の白と黒の犬は「みちびきのご神犬」として広く親しまれています。犬は多産で安産の象徴ともされることから、同社は安産祈願のご利益でも広く信仰されています。
所在地:和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230
電話番号:0736-26-0102
【安産祈願】
丹生官省符神社(九度山町)
空海を高野山に導いた白黒の犬
世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として登録されている「丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)」は、高野山町石道の登山口に鎮座しており、高野への登山奉告と道中の安全を祈りに立ち寄る人も多く見られます。
真言密教修業の道場となる霊地を求めていた弘法大師(空海)の前に、猟師に化身した高野御子大神(狩場明神)が白・黒2頭の犬を連れて現れ、高野山に導いたと伝えられています。嵯峨天皇から高野山を賜った弘法大師が、高野御子大神とその母である丹生都比売大神の二神を祀ったのが、丹生官省符神社のはじまりとなります。
この逸話に登場する御神犬にちなみ、犬は多産でありながらお産が軽いことから、丹生官省符神社は安産にご利益があるといわれています。
所在地:和歌山県伊都郡九度山町慈尊院835
電話番号:0736-54-2754
【金運】
宝来山神社(かつらぎ町)
宝が来る山の神社
南に紀の川を、西に妹山と背山を望む、伊都郡かつらぎ町の高台に鎮座する「宝来山神社(ほうらいさんじんじゃ)」は、八幡大神(はちまんおおかみ)・菅原大神(すがわらのおおかみ)・大山祗大神(おおやまづちのおおかみ)・猿田彦大神(さるたひこおおかみ)の四神を御祭神として祀っています。一間社春日造の本殿四社及び同社が所有する「紀伊国桛田荘絵図(きのくにかせだのしょうえず)」は、芸術上・学術上の価値が高いと認められ、重要文化財に指定されています。
創建は773年(宝亀4年)。和気清麻呂公が八幡宮を勧請し、この地を八幡山と呼んだのがはじまりとされています。創建当初八幡宮と呼ばれていた同社が、いつから宝来山神社と呼ばれるようになったかは定かではありませんが、“宝が来る山の神社”という名前を持つことから、金運招福のご利益がある神社として親しまれています。
所在地:和歌山県伊都郡かつらぎ町萩原56
電話番号:0736-22-3734
【金運】
紀州宝来宝来神社(有田川町)
「ホギホギ」と唱えると…
この場所に存在していた古い神社。土地の所有者は、古くなった神社の解体に立ち会ったものの、3つ鳥居を処分するには忍びなく、倉庫に保管しました。その日以来、意味も分からず「ホギホギ」と無意識に唱えてしまうようになったそうです。ある夜、「熊本県南阿蘇村の宝来宝来神社にお参りしなさい」とのお告げがあり、現地を参拝。御神体の“当銭岩”を見て強い衝撃を受け、同神社のご神体である当銭岩様の分身「大神力石」を和歌山に持ってきて奉納し、「紀州宝来宝来神社(きしゅうほぎほぎじんじゃ)」として創建されることになりました。
神社の敷地内の各所に、金運パワーを解説した看板があります。「宝くじ券を置いて、波動結晶石から念を引き出す」や、「大神力石に手を添え『ホギホギ』と心の中で3回祈願すると願いが叶う」などと、パワーを引き出すための所作が紹介されています。
所在地:和歌山県有田郡有田川町田角502-1
電話番号:080-6179-5771
【勝負運】
紀州東照宮(和歌山市)
困難を乗り越えて天下人に
古くから“権現さん”の愛称で親しまれてきた「紀州東照宮(きしゅうとうしょうぐう)」。初代紀州藩主の徳川頼宣が父・徳川家康を祀る神社として、1621年(元和7年)に建立しました。
「和歌の浦に名所がござる、一に権現」と謳われるほどの名勝で、侍坂と呼ばれる108段の石段を登った先にそびえ立つ、極彩色の社殿は左甚五郎の彫刻や狩野派・土佐派の壁画で飾られ絢爛豪華。また、楼門を背に眺める和歌浦の街並みは圧巻の絶景です。
御祭神である徳川家康(神号・東照大権現)は多くの困難を乗り越え長い年月をかけて天下統一を成し遂げたことから、勝負運にご利益がある神様として信仰されています。
所在地:和歌山県和歌山市和歌浦西2-1-20
電話番号:073-444-0808
【勝負運】
鬪雞神社(田辺市)
勝運導きの信仰
「鬪雞神社(とうけいじんじゃ)」は熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社・那智山青岸渡寺の熊野三山の別宮的存在で、地元の人たちからは“権現さん”と親しまれています。
鬪雞神社の名は、平家物語壇ノ浦合戦に語られる鶏合せの故事に由来します。武蔵坊弁慶の父と伝えられている熊野別当・湛増が、源氏と平氏の双方より熊野水軍の援軍を要請された際にいずれに味方するか迷い、平氏と見立てた赤鶏と源氏と見立てた白鶏を神前にて7回戦わせて神意を占ったところ、白鶏が全勝したため源氏に味方したという伝承が語り継がれています。
熊野水軍の勝利に貢献したとされるこの逸話にちなみ、同社は勝運導きの信仰がある神社としても知られています。
所在地:和歌山県田辺市東陽1-1
電話番号:0739-22-0155
【総合運】
熊野本宮大社(田辺市)
過去を清め、未来の安寧へ
「熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)」は熊野那智大社・那智山青岸渡寺、熊野速玉大社とともに熊野三山を構成する一社です。主祭神は家津御子大神(けつみみこのおおかみ)。かつて川の中州のある大斎原にありましたが、明治の大洪水後に現在地へ遷座しました。熊野信仰の聖地として古くから多くの参詣者を集めています。
熊野は“死と再生の聖地”と呼ばれ、参詣は心身を清めて新たな一歩を踏み出す「蘇りの旅」と考えられてきました。同社の御祭神・家津御子大神は、中世より阿弥陀如来と結び付けられ、過去を清め、未来の安寧へ導いてくれるとされています。
所在地:和歌山県田辺市本宮町本宮
電話番号:0735-42-0009
【総合運】
熊野那智大社(那智勝浦町)
さまざまな“ご縁”を結ぶ
「熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)」は熊野本宮大社、熊野速玉大社、那智山青岸渡寺とともに熊野三山を構成する一社です。主祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)。神武天皇が御東征の折に那智の滝を見つけ、大己貴神(おおなむちのかみ)として祀ったのが熊野那智大社の起源とされています。その後317年(仁徳天皇5年)に那智山の中腹へ社殿が造営され、熊野の神々と大己貴神が遷されました。
主祭神である熊野夫須美大神は千手観音菩薩を本地仏とし、さまざまな“ご縁”を結んでくれることから、熊野那智大社は今世での幸せを見守る存在として人々の信仰を集めています。
所在地:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
電話番号:0735-55-0321
【総合運】
熊野速玉大社(新宮市)
過去世の救済をする神
「熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)」は熊野本宮大社、熊野那智大社・那智山青岸渡寺とともに熊野三山を構成する一社です。主祭神は熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)。
早くから神仏習合が進み、熊野の神々が仮の姿を仏に変えて現れるとされる“熊野権現信仰”が全国に広まり、熊野速玉大神は薬師如来の姿となって、衆生の苦悩や病気を癒やすため過去世(前世)の救済をする神として信仰されました。
その救いを求めて、10世紀頃から多くの皇族や公家、武士だけでなく庶民までもが三山を巡る熊野詣が盛んに行われるようになりました。その通ってきた道が「熊野古道」と呼ばれ、2004年にはユネスコ世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されました。
所在地:和歌山県新宮市新宮1
電話番号:0735-22-2533











































