空海は、宝亀5(774)年に現在の香川県に生まれました。若くから修業を重ねて、延暦23(804)年に唐へ留学した際に、当時の真言密教の最高権威から継承者に選ばれました。大同元(806)年に日本へ帰国すると、ますます修業に励みます。密教の修行場を探していた空海は、白と黒の2匹の犬を連れた狩場明神と出会い高野山へ導かれ、古くからこの地を治める丹生都比売大神から神領を授かり、高野山を開山しました。弘仁7(816)年に「修禅の一院」と「金剛峯寺」を創建し、承和2(835)年に入定して、今でも高野山を守り続けています。
高野山には、「金剛峯寺」をはじめとする寺院が117あり、この数の多さは全国各地からたくさんの修行僧が集まり、盛んに信仰されていたことに起因します。かつては、信仰する山に行く際に、「御師(おし)」という案内役兼世話係の人を頼って巡礼するのが一般的でした。御師はひとつの地域に一人と決まっていたため、自然と寺院の数も増えていきました。寺院には、それぞれに異なる歴史や見所があります。
117の寺院のうち、52の寺院が宿坊となっており、一般の参拝者が宿泊できます。宿坊では、「写経」や「阿字観(あじかん)」の他、朝から読経や礼拝のお勤めをする「朝勤行体験(あさごんぎょう)」や護摩木を焚いて祈願する「護摩祈祷」などの修業体験ができたり、精進料理をいただくことができます。俗世から離れて非日常的な空間で貴重な体験ができるのは、高野山を訪れる醍醐味のひとつです。宿坊に宿泊して特別な時間を過ごしましょう。
車でお越しの場合、京奈和自動車道「かつらぎ西IC」を下り国道480号線を通り向かう道がおすすめです(約40分)。公共交通を使う場合、橋本駅から極楽橋駅まで南海電鉄で向かい、極楽橋駅からケーブルカーで高野山駅まで登ります。また、期間限定ではございますが、関西国際空港や京都からお越しのお客様は便利なアクセスバスもございます。
現地ツアーについては、各旅行会社が用意しておりますので下記を参考にしてください。尚、語り部(ガイド)もおりますのでこちらをご覧ください。
・高野山奥之院ナイトツアー/AWESOME TOURS
・高野山宿坊協会
・JTB和歌山支店
・日本旅行Tis和歌山支店
・近畿日本ツーリスト和歌山支店
・南海国際旅行和歌山営業支店
・東武トップツアーズ和歌山支店
・クリスタル観光バス
・相互タクシー
・ユタカ交通
・有田鉄道
・中紀バス
・明光バス
・大十バス
・三重交通
宿坊に泊まるには高野山宿坊協会で事前の予約が必要となります。こちらよりお問い合わせください。
また、数は少ないですが、ビジネスホテルやゲストハウスもあります。
コンビニは2店舗あります。(その内の1つは24時間営業ではありません)
高野山内では、3箇所にコインロッカーが設置されています。
・南海「高野山駅」構内
・高野山宿坊協会
・中の橋会館(中の橋駐車場向かい)
高野山内には無料の駐車場がいくつかあります。こちらをご覧ください。
レンタカーの取扱箇所は2件あります。
・ニコニコレンタカー高野山店(0736-56-2118)
・ENEOS高野山SS 河内屋石油株式会社(0736-56-2278)
レンタサイクルの取扱箇所は2件あります。
・高野町観光協会(0736-56-2468)
・高野山宿坊協会(0736-56-2616)
高野山には117の寺院があり(閉院している寺院もあります)、それぞれの御朱印を頂ける所と主院の御朱印のみのがあります。
12月から2月にかけてのシーズンは高野山へ上がる道も降雪します。スタットレスタイヤやチェーンなど積雪時の装備が必要となる場合があります。注意して走行してください。また、夜間通行止めとなる場合もあるので、事前に情報を確認してから向かいましょう。
高野山上の紅葉は例年10月下旬頃から11月上旬頃が見頃です。 壇上伽藍の蛇腹路が一番の見どころで、奥之院や各宿坊寺院の境内で色づく紅葉も見ごたえがあります。
大自然のパワーあふれる世界遺産「熊野古道」と「熊野三山」を含み、歴史ある温泉も名物のひとつです。
大阪に近い和歌山市は、江戸時代の史跡や日本らしい名勝地を楽しめます。海の幸や和歌山グルメも人気です。
真言宗の総本山「高野山」エリアは、豊かな自然と荘厳な寺院が共存する厳かな雰囲気が漂います。
県央に位置して、海と山の恵みを受ける風光明媚な土地です。特産品のみかんやクエなどの食も満喫できます。
関西を代表するマリンリゾートです。レジャーのほかに、太平洋の偉大さを感じる絶景スポットも楽しめます。