和歌山ゾーン 中央ステージ 登壇・催し
中央ステージ
和歌山ゾーン内に林立する映像タワー「トーテム」の中央に設けられる「ステージ」。
ステージでは、5つのテーマに沿った「ウィーク」期間を設け、「“上質”のつまった和歌山」をコンセプトに、多様なパフォーマンスや伝統的な祭り・工芸作品などの展示を行います。期間で変わるステージ内容を通じて、和歌山で生きる人々が紡いできた歴史・文化・産業など、和歌山の魅力ある「百景」を発信します。
ステージを構成する「ウィーク」
オープニングウィーク
和歌祭
紀州東照宮/和歌祭保存会
紀州の春を彩る紀州東照宮の和歌祭。祭りの中心は勇壮な神輿である。1000人もの人々が江戸時代からの伝統的な装束に身を包み、400年間伝承されてきた技芸の数々を披露しながら聖地和歌の浦を練り歩く。急勾配の石段を人々は力をあわせ神輿を担ぐ。人々の安寧と世の平和を願う祭りは、人と神を繋ぐ豪快な祭りでもある。
紀州東照宮は、江戸幕府を拓いた将軍徳川家康を祀るため、元和7年(1621年)に創建された。国指定重要文化財である社殿をはじめ江戸時代初期の壮麗な建築様式を数多く残し、徳川御三家のひとつであった紀州の繁栄が偲ばれる。
レギュラーウィーク
スピリチュアル/ルーツ/インクルーシブを軸に、和歌山の精神性を表現する上質で多様なコンテンツを展開
期間:約1週間ごとに展示等入替え
4月20日(日)~5月2日(金)
5月19日(月)~7月5日(土)
7月20日(日)~9月10日(水)
9月23日(火)~9月29日(月)
内容:
- 4月20日~ THE ROOTS ー湯浅の醤油ー
- 27日~ 共通巡礼 ーサンティアゴ・デ・コンポステーラ×熊野古道ー
- 5月19日~ 伝統の火祭「御燈祭」
- 26日~ 植芝盛平翁と合気道
- 6月 2日~ 華道高野山&高野山声明
- 9日~ 四代田辺竹雲斎 黒竹インスタレーション
- 15日~ 那智の扇祭り(那智の火祭り)
- 22日~ 熊野観心十界曼荼羅
- 29日~ 奥熊野太鼓
- 7月20日~ ”ROSE” ~丹生都比売神社舞楽曼荼羅供から~
- 27日~ 紀州備長炭
- 8月 3日~ 紀州てまり
- 10日~ 中上健次 金屏風
- 17日~ 紀州へら竿
- 24日~ お身代わり仏像
- 9月 4日~ エルトゥールル号 ートルコとの交流の原点ー
- 23日~ 南方熊楠
THE ROOTS ー湯浅の醤油ー
湯浅町/一般社団法人湯浅町観光協会
醤油の起源は、遥か中世の時代、中国に渡り修行を積んだ禅僧が伝えた特別な味噌に始まる。この味噌の桶に溜まった汁に紀州湯浅の人々が工夫を重ね、生まれたのが現在の醤油であるという。醤油の醸造業で栄えた町並みには、重厚な瓦葺の屋根と繊細な格子(こうし)が印象的な町家や、白壁の土蔵が建ち並ぶ。通りや小路(しょうじ)を歩けば、老舗醸造家から漂ってくる醤油の芳香が鼻をくすぐり、醤油造りの歴史と伝統が、形、香り、味わいとなって人々の暮らしの中に生き続けている。
【関連URL】https://www.yuasa-kankokyokai.com
共通巡礼 ーサンティアゴ・デ・コンポステーラ×熊野古道ー
田辺市
千年の時を経てなお人々を魅了する2つの巡礼道がある。ひとつは熊野三山へと続く「熊野古道」、もうひとつはサンティアゴ・デ・コンポステーラへと続く「サンティアゴ巡礼の道」。共に、自然と人の営みが長い時間をかけて創りあげた「巡礼の文化的景観」が評価され、ユネスコ世界遺産に登録されている。今も聖地を目指しひたむきに歩く巡礼者は後を絶たない。共通巡礼は、これらの道を踏破した『ふたつの道の巡礼者-Dual Pilgrim-』を称える取組である。
伝統の火祭「御燈祭」
熊野速玉大社、神倉神社・新宮市
「山は火の滝下り竜」と、地元の民謡・新宮節で謡われる勇壮な火祭。
毎年2月6日の夜、聖地・熊野に春を呼ぶ火祭、神倉神社の「御燈祭」が行われる。1400年以上もの歴史がある火の禊神事であり、日本の火祭りの原型ともいわれる。神倉神社は熊野三山の神々が降臨した聖地とされ、社がある小高い山上に「ごとびき岩」と呼ばれる巨岩が聳え立つ。白装束に身を包み、腰に荒縄を巻いた上り子たちが五角錐の松明に御神火を受け、急峻な538段の石段を駆け下りる様はまさに烈火の滝の如き。願いを秘め燃え尽きた松明は各家庭で大切に祀られる。国指定重要無形民俗文化財。
植芝盛平翁と合気道
田辺市
「合気とは敵と戦い敵をやぶる術ではない。世界を和合させ、人類を一家たらしめる道である」
合気道はその精神と技により世界中で愛されている。創始者である植芝盛平翁は、和歌山県田辺市に生まれた。幼少期から武術に励み、19歳で修行の旅に出て各流の武術を学び、厳しい精神的修養を経て独自の武道を創始確立した。合気道は強さや勝敗を競うものではなく、相手と相和して切磋琢磨をはかり自己の人格の完成を目指す武道である。
華道高野山
高野山金剛峯寺
華道高野山は、空海が開創した高野山に起源を持ち、供華の儀式とともに受け継がれてきた。真言密教の世界観を映す「五段華」は、重要な法会で生けられる豪奢な伝統華であり、五大(地・水・火・風・空)を表す。
中心の花は大日如来を象徴し、その凛とした姿は曼荼羅のように宇宙の秩序を示す。現在も儀式の場で息づき、華を通じて高野山の精神が伝承されている。
四代田辺竹雲斎 黒竹インスタレーション
四代田辺竹雲斎 / 黒竹を守る会
120年以上続く、黒竹の伝統産業。竹類の中でも非常に希少性の高い黒竹(くろちく)を次世代に引き継いでいく為、様々な課題を克服し、継続と繁栄を目指しています。期間中は、世界で活躍されている竹工芸家の四代田辺竹雲斎が、黒竹で制作した巨大インスタレーションを展示しています。
【関連URL】https://kurochiku.com
那智の扇祭り(那智の火祭り)
熊野那智大社 / 那智勝浦町
6mを超える12柱の扇神輿と燃え盛る大松明。熊野那智大社の例大祭「那智の扇祭り」は、御神体である那智の大滝へ続く参道を炎で浄める勇壮な神事で、「那智の火祭り」とも呼ばれる。
水と火の尊さ、大自然の恵みへの感謝が込められた祭りである。世界遺産に登録されている熊野那智大社は、約2700年前の神武天皇の御東征に起源を持つ。自然を神として祀る熊野の精神を象徴し、毎年7月14日に開催される夏の風物詩である。
熊野観心十界曼荼羅
熊野本宮語り部の会
極彩色の曼荼羅図は、熊野信仰の精神を視覚的に表現し、民衆へ伝えてきた。熊野比丘尼による絵解きに用いられ、語りと結びついた独自の伝承として広まった。戦国時代から江戸時代にかけて流行し、神仏習合の聖地・熊野の霊験を全国へ広める役割を果たした。曼荼羅には「老いの坂」「心」「四聖・六道」などが描かれ、参詣による救済を示唆している。現在は地元の語り部が絵解きを再現し、古の文化を次世代へと伝えている。
奥熊野太鼓
本宮町てちの会太鼓部
世界遺産・熊野本宮大社の祭りに響き渡る奥熊野太鼓。
三尺六寸の宮太鼓と小太鼓が、ときに軽妙に、ときに荘厳に熊野の心象世界を打ち鳴らす。その音は、熊野の霊性と自然が宿すおおらかさを感じさせる。
35年前、地元の青年たちによって誕生した奥熊野太鼓は、県内外で演奏を披露し、熊野の魅力を世界へと届けている。
神々の祀りから人々の祭りへ —その精神が、未来の伝統を紡いでいる。
中上健次 金屏風
中上健次の文学は宿命だ。複雑な血族への愛憎から故郷和歌山県新宮市を飛び出し、肉体労働をしながら執筆した「岬」で芥川賞を受賞。長編「枯木灘」執筆後、紀伊半島各地を「地霊を呼び起こすように」旅し、自らの根源に向き合う。また幼少期を過ごした「路地」の老婆たちの話を記録、「紀州」「千年の愉楽」「地の果て地上の時」「熊野集」「奇蹟」「日輪の翼」などの作品に昇華させた。熊野とは何かを問い、世界各地に路地を見出した。音楽と芸術と文学を融合し大阪北区に出現させた自由と混沌の宇宙「乱場」は、人類への祈りのようだ。
金屏風:絵・黒田征太郎 言葉・野坂昭如、中上健次
世界遺産ウィーク
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録記念日を中心に、熊野と高野山にちなんだ、書家、能楽師を招き、日本文化とともに深い精神性を伝える。
期間:7月6日(日)~7月19日(土)
内容:
- 7月6日~12日 書(柏木白光)kumano
- 7月8日 「祈り」の芸能・能と熊野(鈴木啓吾)
- 7月13日~19日 書(柏木白光)koya
「祈り」の芸能・能と熊野
一般社団法人一乃会/シテ方観世流能楽師 鈴木啓吾
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年記念を祝し、熊野本宮大社ゆかりの曲「巻絹」を大斎原で、熊野速玉大社では「楊貴妃」を、熊野那智大社別宮・飛瀧神社の大瀧前では「羽衣」をご奉納申し上げました。その能の舞をご披露致します。
<写真「楊貴妃」「巻絹」鈴木啓吾/撮影・小嶋鉄山>
【関連URL】http://ichi-no-kai.jp
コマーシャルウィーク
公募で選定した和歌山ゆかりの方による地域の魅力を表現します。
期間:5月3日(土)~5月18日(日)、9月11日(木)~9月22日(月)
内容:
- スタジオ ぽこ・あ・ぽこ
- 中西富一工房
- 一般社団法人 海南市観光協会
- 「ARTと悟り」実行委員会
- 新宮市
- 県立箕島高等学校
- ALL ARIDA 協議会2025
- わかやまの農業遺産と棚田
- 「熊野古道」を世界遺産に登録するプロジェクト準備会
- 紀南エリアサイクルツーリズム協議会
- 有田川町
- キクロン 株式会社
- 海南海草地方広域観光協議会
- 紀の川市観光協会
- 紀の川エリア観光サイクリング推進協議会
- 株式会社 山本勝之助商店
- 株式会社 ヴィンテオ
- KIYORA和歌山 大阪関西万博実行委員会
- 紀州へら竿和人
- 高野町西細川地域おこし協力隊
- 榊葉雅楽会
- 日高川町
- アドベンチャーワールド
スタジオ ぽこ・あ・ぽこ
中西富一工房
一般社団法人 海南市観光協会
みかん・お菓子の発祥の地、海南市。
みかん・お菓子の起源について、歴史を紐といてお伝えします。
日程:5月5日(月)
「ARTと悟り」実行委員会
和歌山の聖地と連携し、貴重な生命の実写による写真と宇宙の写真との繋がりを表現したART作品で、「いのち」の素晴らしさを感じてください。
日程:5月6日(火)
新宮市
県立箕島高等学校
有田地域の課題をもとに、未来につなげる地域の魅力を未来を担う学生目線で発信します。
日程:5月8日(木)
【関連URL】https://www.minoshima-h.wakayama-c.ed.jp/intro_news_globalcitizen.html
ALL ARIDA 協議会2025
美味しいみかんや魚が豊富な有田市。豊富な資源を活かした新たな有田のコンテンツを紹介します。
日程:5月9日(金)
【関連URL】https://www.city.arida.lg.jp/sangyoshigoto/shokogyo/1004378.html
わかやまの農業遺産と棚田
何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業を営む地域として認定された和歌山の「農業遺産」と「わかやまの美しい棚田・段々畑」の魅力を紹介します。
日程:5月10日(土)
【関連URL】https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070110/index.html
「熊野古道」を世界遺産に登録するプロジェクト準備会
世界遺産「紀伊山地の霊場の参詣道」である熊野古道の紀伊路に生き、語りつぐ人々を通して「熊野古道・紀伊路」の未だ知られていない魅力を紹介します。
日程:5月11日(日)
【関連URL】https://www.kumako1997.com/
紀南エリアサイクルツーリズム協議会
有田川町
有田川の自然が育む、緑のダイヤモンド「ぶどう山椒」。実物の木を見ていただき、特徴的な香りを通じて、ぶどう山椒・有田川の魅力を感じてください。
日程:5月13日(火)
【関連URL】https://budo-sansho.com/
キクロン 株式会社
食器洗いの定番、キッチン用貼り合わせスポンジたわしは、世界初!和歌山で生まれました!【洗う】をテーマにした家庭用品の魅力を紹介します。
日程:5月14日(水)
海南海草地方広域観光協議会
海南市の伝統工芸品「紀州漆器」。伝統技術から生み出される作品の優美な魅力を、作品そして製作過程から感じてください。
日程:5月15日(木)、16日(金)
紀の川市観光協会
紀の川市が誇る、世界初の全身麻酔による乳がん手術に成功した医聖「華岡青洲」の偉業を地元語り部が紹介します。
日程:5月17日(土)
紀の川エリア観光サイクリング推進協議会
四季折々の美しい自然や風景が味わえる紀の川エリアサイクリング。初心者・未経験者の方も楽しめる紀の川エリアの魅力を紹介します。
日程:5月18日(日)
【関連URL】https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/130200/rentalcycle/images/cyclingmap.html
株式会社 山本勝之助商店
和歌山の特産「ぶどう山椒」を粉末にする伝統的な石臼挽きの実演・体験をします。会場を包む上品な香りや実際に石臼で実を引く体験を通じて、「ぶどう山椒」の魅力を感じてください。
日程:9月11日(木)
株式会社 ヴィンテオ
和歌山を代表する祭りである和歌祭り、お燈祭り、扇祭りの写真展示を行います。
実際に関係者へのインタビューを行い、それぞれの方にとって祭りがどのようなものかコメントをいただき、写真とともに掲載します。
日程:9月12日(金)
【関連URL】https://www.vinteo-inc.com/
KIYORA和歌山 大阪関西万博実行委員会
紀州徳川家の居城としての歴史がある、和歌山市のシンボル「和歌山城」。和歌山城での結婚式を彷彿とさせるパフォーマンスで、日本の民族衣装「着物」の美しさ、そして和歌山城の魅力を紹介します。
日程:9月13日(土)
紀州へら竿 和人
自然と共生して作り上げられる「紀州へら竿」の美しさや独特な「しなり」、そして伝統技法を応用した新たな取組を紹介します。橋本市の伝統的工芸品「紀州へら竿」の魅力をご体感ください。
日程:9月14日(日)
高野町西細川地域おこし協力隊
高野町細川は「高野紙」と呼ばれた地域産業の復興と新たな繋がりを模索。紙と漆・柿渋・織物の協業で革新を目指します。
高野山の自然と文化に育まれた深い精神性を未来に活かす紙の可能性を表現します。
日程:9月15日(月)、16日(火)
【関連URL】https://note.com/kamito10
榊葉雅楽会
西浜御殿で舞楽会を催し、雅楽などの風流をこよなく愛したお殿様(徳川治宝公)を輩出した和歌山。古来より雅楽とゆかりある和歌山から、日本伝統の雅楽の舞を披露します。
日程:9月17日(水)
日高川町
和歌山県最古のお寺、そして歌舞伎や能などの古典芸能でも有名な「道成寺」。そこで古くから語り継がれる、日本唯一の絵巻物による安珍清姫物語を住職による絵とき説法でお楽しみください。
日程:9月18日(木)、19日(金)
【関連URL】https://dojoji.com/
アドベンチャーワールド
ジャイアントパンダキャラクター「すみれ(Smile)」と一緒に未来へのアクションを考えます。また、パンダの「いのち」のつなぐ「竹」を活用した「竹あかり」を展示します。
日程:9月20日(土)~22日(月)
【関連URL】https://www.aws-s.com/
クロージングウィーク
万博の閉幕にふさわしく、和歌山の根底に流れる利他の心を巨大な折り紙で表現したマンダラ~神仏習合のフィナーレにより次代へのメッセージを繋ぎます。
期間:9月30日(火)~10月13日(月祝)
内容:
- まんだらプロジェクト
- 華道高野山&高野山声明
- 熊野古道絵巻