新宮発・熊野古道へ。御朱印を求めて旅する、熊野三山1泊2日モデルコース
JR新宮駅を起点に、熊野三山の御朱印を集めながら名所をめぐる、1泊2日のモデルコースをご紹介します。旅の幕開けは、大門坂から熊野古道へ。苔むす石段を踏みしめ、その先に現れる那智の滝や青岸渡寺の荘厳な佇まいに、心が静かに整っていきます。夜は勝浦名物の生まぐろを味わい、湯の峰温泉で名湯に身を委ねながら一日の余韻を満喫。2日目は大斎原の広大な聖地と熊野本宮大社へ向かい、道中では甘味処やシュークリーム屋さんに立ち寄って小休止。締めくくりは熊野速玉大社、そして駅前のうどんで旅を〆ます。初めての熊野旅にもおすすめしたい、王道ながら奥深いルートです。今回は旅行系インフルエンサーの「旅なら」がめぐったプランをご紹介!
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 所要時間
- 1泊2日
- 移動手段
- 車(レンタカー)・徒歩

大門坂 駐車場まで車約25分(19km)
徒歩約6分(450m)
熊野古道 大門坂
苔むした石畳道が美しい、熊野古道の絶景
熊野古道の中でも、往時の姿を色濃く伝えるのが「大門坂」です。全長約500メートル、高低差約100メートルの石畳は苔に覆われ、樹齢800年を超える老杉に抱かれるように続きます。道中には夫婦杉や関所跡、霊場への入口とされた振ヶ瀬橋(ふりがせばし)など、歴史を感じる見どころが点在。参道入口に立つ夫婦杉は高さ55メートル、幹周り8.5メートルの堂々たる存在感を放ちます。近くの大門坂茶屋では平安衣装の貸し出しもあり、古道を歩く時間をより印象深い体験にしてくれます。
- 住所
- 東牟婁郡那智勝浦町那智山
- 電話番号
- 0735-52-2131(那智勝浦町観光企画課)
熊野那智大社
朱塗りの社殿が美しい熊野信仰の中心地
「熊野那智大社」は、熊野速玉大社・熊野本宮大社と並ぶ熊野三山の一社で、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録されています。もとは那智の滝そのものを神として祀ったのが起源とされ、後に山の中腹に社殿を構え、滝の神と熊野の神々を迎えました。創建から約1700年の歴史を誇り、463段の石段を登った先に現れる朱塗りの社殿群は、静謐で凛とした美しさ。主祭神は結びの神・熊野夫須美大神で、良縁や願いを結ぶ宮として信仰を集めています。
- 住所
- 東牟婁郡那智勝浦町那智山1
- 電話番号
- 0735-55-0321
Column
熊野御幸ゆかりの御朱印巡りへ
平安の昔、都から熊野へと祈りを捧げながら歩いた道。その記憶をたどるのが「熊野御幸ゆかりの御朱印めぐり」です。城南宮での出立式を契機に広がった“令和の熊野詣”の流れを受け、京都・大阪・和歌山に点在する11の社寺を結ぶ企画。特別な御朱印帳を手に巡る時間は、賑やかな観光とは少し違う、心を整えるための静かな旅です。要所の社寺では記念ステッカーも用意され、御朱印とともに歩みの記憶が静かに残ります。
※熊野那智大社の御朱印は、熊野那智大社社務所、御縣彦社(みあがたひこしゃ)、飛瀧神社(那智の滝)(那智の滝の鳥居下あたり)で拝受できます。御朱印の詳細は、那智の滝のコラムでご紹介します。

那智山青岸渡寺(せいがんとじ)
那智の滝と三重塔が織りなす絶景。世界遺産・熊野信仰の中心地
西国三十三所観音霊場の第一番札所として知られる「那智山青岸渡寺(せいがんとじ)」は、熊野那智大社と並び、神仏習合の信仰を今に伝える天台宗の古刹です。2004年には世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産に登録されました。本堂・如意輪堂(にょいりんどう)は、天正18年(1590年)に豊臣秀吉が再建した素木造りの建築で、堂内には秀吉寄進と伝わる日本一の大鰐口(おおわにぐち)があります。境内奥から望む那智の滝と朱塗りの三重塔が合わさる景色が見事です。
- 住所
- 東牟婁郡那智勝浦町那智山8
- 電話番号
- 0735-55-0001
- 営業時間
- 7:00~16:30
Column
熊野御幸ゆかりの御朱印巡り① 那智山青岸渡寺
那智山青岸渡寺の御朱印は、西国三十三所第一番札所としての格式を感じさせる端正な佇まい。墨書きで力強く記される寺名と朱印が調和し、那智の滝とともに歩んできた千年以上の祈りを今に伝えます。神仏習合の歴史と、那智山の深い信仰に触れた証として心に残る御朱印です。

那智の滝
迫力満点!日本三名瀑のひとつ
熊野那智大社の別宮・飛瀧神社の御神体として崇められる「那智の滝」は、一の瀧とも呼ばれる名瀑。上流の二の瀧、三の瀧とあわせて那智大滝と総称され、国の名勝、日本三名瀑のひとつに数えられます。落差133メートル、毎秒約1トンもの水が落ちる姿は圧倒的で、那智山の奥深い森を白い水しぶきで包み込みます。幅13メートルの滝が三筋に分かれて流れ落ちることから「三筋の滝」とも呼ばれ、御滝拝所舞台では間近にその迫力を体感できます。滝つぼの水は延命長寿の水としても知られ、清らかな気配が心身を静かに整えてくれます。
- 住所
- 東牟婁郡那智勝浦町那智山
- 電話番号
- 0735-55-0321
Column
熊野御幸ゆかりの御朱印巡り② 熊野那智大社/飛龍神社
熊野那智大社の御朱印は、那智の滝を源とする熊野信仰の荘厳さを感じさせる一枚。力強く記された社名と朱印が美しく調和し、参拝の証としてだけでなく、心を清める祈りの記録として手元に残ります。熊野古道を歩いた記憶や、那智山の静謐な空気まで封じ込めたような御朱印です。一緒に飛龍神社の御朱印も拝受しましょう。

車約10分(7km)
生まぐろ丼専門店 むろ丸
生まぐろの美味しさを、シンプルに丼で味わう
和歌山県那智勝浦町、勝浦漁港のほど近くにある「生まぐろ丼専門店 むろ丸」。全国有数のまぐろの水揚げ量を誇る南紀勝浦で、水揚げされたばかりの生まぐろのみを扱う一軒です。まぐろ漁師が釣り上げてから一度も冷凍していないため、旨みの濃さと弾力ある食感は格別。冷凍では味わえない“本物の生”の美味しさを、丼でシンプルに堪能できます。
- 住所
- 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦414-2
- 電話番号
- 0735-30-0505
- 営業時間
- 11:00~15:00、17:00~20:00
- 定休日
- 年中無休
湯の峰温泉の宿にチェックイン
徒歩すぐ
湯の峰温泉 公衆浴場・つぼ湯
世界で唯一!入浴できる世界遺産
湯治場の風情が今も残る湯の峰温泉にある「つぼ湯」は、伝説上の人物・小栗判官(おぐりはんがん)が湯治をしたとも伝わる由緒ある温泉です。湯の谷川沿いに建つ山小屋のような建物の中には、自然石をくり抜いた小さな湯船がひとつ。大人二人でいっぱいになるほどの広さに、白く濁った源泉がこんこんと注がれます。日に何度も色合いが変わるといわれる湯は不思議な魅力に満ち、静かな時間の中でじんわりと体を癒してくれます。
- 住所
- 和歌山県田辺市本宮町湯峯
- 電話番号
- 0735-42-0074
- 営業時間
- 6:00~21:00(受付は20:30まで)
- 定休日
- 不定休
徒歩約5分(300m)
熊野本宮大社
古式ゆかしい雰囲気が漂う聖地
ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録される「熊野本宮大社」は、熊野三山の中心的存在として、古くから熊野信仰の要を担ってきました。境内に足を踏み入れると、深い森に包まれた静けさの中に、自然と歴史が溶け合う独特の空気が漂います。桧皮葺の白木造社殿は国の重要文化財で、主祭神・家都美御子大神(スサノオノミコト)を祀ります。宝物殿では国指定重要文化財の鉄湯釜などを拝観でき、信仰の歩みを今に伝えます。参拝後は、八咫烏(やたがらす)をモチーフにした瑞鳳殿でひと息つくのもおすすめです。
- 住所
- 田辺市本宮町本宮
- 電話番号
- 0735-42-0009
- 営業時間
- 8:00~17:00
Column
熊野御幸ゆかりの御朱印巡り③ 熊野本宮大社
熊野本宮大社の御朱印は、熊野三山の中心としての重厚な風格が漂う一枚。力強い墨書きと朱印が、古来より人々の祈りを受け止めてきた聖地・大斎原の記憶を呼び覚まします。熊野古道の旅路の果てにたどり着いた安堵と再生の想いを、静かに刻み込む御朱印です。

茶房 珍重庵(さぼう ちんちょうあん) 本宮店
熊野本宮大社の参道沿いに佇む「茶房 珍重庵(さぼう ちんちょうあん) 本宮店」は、老舗和菓子店・珍重庵が営む茶房。熊野本宮大社や熊野古道を巡る参拝客の休憩処として親しまれています。昔ながらの製法で丁寧に作られた和菓子に加え、そばなどの軽食をいただけるのも魅力。熊野信仰の中心地・那智の自然と歴史に包まれながら、ほっと一息つけるひとときは、旅の記憶をより味わい深いものにしてくれます。
- 住所
- 和歌山県田辺市本宮町本宮195-3(熊野本宮大社前 瑞鳳殿内)
- 電話番号
- 0735-42-1648
- 営業時間
- 9:00〜16:00
- 定休日
- 水曜日 ※10月〜11月中は休まず営業
大斎原(おおゆのはら)
日本一の大鳥居が導く、熊野本宮のはじまりの地
熊野本宮大社の本殿から徒歩約10分、旧社地として知られる「大斎原(おおゆのはら)」。高さ34メートルを誇る日本一の大鳥居がそびえ立ち、その迫力に圧倒されます。春には桜と大鳥居の美しい共演も見どころ。鳥居をくぐると、かつて本宮大社が鎮座していたことを伝える二基の石祠(せきじ)があり、往時の神聖な空気を今に感じられます。
- 住所
- 田辺市本宮町本宮
- 電話番号
- 0735-42-0009
八咫庵(やたあん)
参詣の合間にほっと一息。熊野本宮に伝わる釜餅の味
熊野本宮大社参拝後に立ち寄りたい「八咫庵(やたあん)」。熊野本宮大社に古くから伝わる釜餅と、伝統の釜炒り茶・熊野番茶を味わえる一軒です。釜で炊いたもち米を半搗(つ)きにし、自家製の粒餡を包んだ釜餅は、よもぎ・古代米・くるみの3種類。ふんわりと柔らかく、もち米の粒感が心地よい素朴な味わいです。熊野三山参りの記念として、可愛らしい八咫烏(やたがらす)だるまに御朱印をいただくのもおすすめ。
- 住所
- 和歌山県田辺市本宮町本宮108-1
- 電話番号
- 0735-30-0913
- 営業時間
- 10:30~15:30
- 定休日
- 火、水、木曜日(祝日の場合は営業)
choux(シュー)
シンプルだけど忘れられない。熊野生まれのシュークリーム
世界遺産・熊野本宮大社の麓に店を構える、シュークリームが人気の洋菓子店「choux」。オーナー自ら建築に携わった木の温もりあふれる店舗では、地元ならではのドリンクも提供。テイクアウトが基本ながら、心地よいテラス席も用意されています。定番だからこそ素材と製法にこだわり、試行錯誤を重ねて完成したシュークリーム。風味豊かなクリームと、かりっと香ばしいシュー生地が絶妙で、シンプルなのに忘れられない美味しさだと評判です。
- 住所
- 和歌山県田辺市本宮町本宮1571-15
- 電話番号
- 0735-30-0801
- 営業時間
- 11:00〜17:00
- 定休日
- 金、土、日曜日
熊野速玉大社 参拝者駐車場まで車約35分(33km)
徒歩すぐ
熊野速玉大社
熊野三山のひとつ、歴史と信仰が交わる聖地
鮮やかな朱塗りの社殿が印象的な「熊野速玉大社」は、熊野三山の一社として古くからあつい信仰を集めてきた霊場です。ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録され、主祭神にはイザナギノミコトとイザナミノミコトを祀ります。境内にそびえる樹齢約千年のナギの大樹は国の天然記念物で、その姿から神聖な気配が漂います。併設の熊野神宝館では、室町時代の蒔絵手箱や檜扇など、足利義満ゆかりの品を含む貴重な国宝の一部を鑑賞でき、信仰と歴史の深さを体感できます。
- 住所
- 新宮市新宮1
- 電話番号
- 0735-22-2533
- 営業時間
- 【熊野神宝館】9:00~16:00
Column
熊野御幸ゆかりの御朱印巡り④ 熊野速玉大社
熊野速玉大社の御朱印は、熊野三山の一社としての気高さと、速玉の名が示す力強い神威を感じさせる一枚。端正な墨書きと鮮やかな朱印が、新宮の地に息づく熊野信仰の歴史を今に伝えます。熊野川の流れとともに歩んだ巡礼の記憶を静かに映し出す御朱印です。

レンタカーを返却後、徒歩約5分(350m)
手打ちうどん まさ家
時間があれば立ち寄りたい、手打ちうどん屋さん
新宮の中心部にあり、地元で親しまれるうどんの名店「手打ちうどん まさ家」。店主が心を込めて打つうどんは、ほどよいコシともっちりとした食感が魅力で、出汁の味わいもやさしく染み渡ります。季節に合わせて、夏は細麺、冬は太麺と打ち分けるのもこだわりのひとつ。寒い時季には鍋焼きうどんが人気で、揚げたての天ぷらも評判。肩の力が抜ける、ほっとする美味しさです。
- 住所
- 和歌山県新宮市丹鶴2丁目1-16
- 電話番号
- 0735-21-6826
- 営業時間
- 11:00~21:00
- 定休日
- 木曜日(祝日以外)
帰路





































