熊野・高野山 2つの聖地をのんびり巡るバスの旅 ~3泊4日で人気スポットを満喫~
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 所要時間
- 3泊4日
- 移動手段
- バス、徒歩

JR紀伊勝浦駅
那智勝浦町に位置する紀伊勝浦駅は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺)を巡るのにおすすめの出発地。
熊野那智大社
朱塗りの社殿と緑のコントラストが美しい
熊野速玉大社・熊野本宮大社とともに全国4000社の熊野神社の総本社で、「熊野三山」のひとつ。ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』にも登録されており、御本殿等は国指定重要文化財となっています。古くから熊野の神々は那智の滝本にお祀りされていましたが、山の中腹に社殿をつくり、熊野の神々と滝の神様をお迎えしたことから始まる神社です。
- 住所
- 東牟婁郡那智勝浦町那智山1
- 電話番号
- 0735-55-0321
那智山青岸渡寺
那智の滝と三重塔の絶景を堪能!世界遺産の熊野信仰の中心地
⽇本最古の巡礼路である西国三十三所観音霊場の第一番札所として知られる那智山青岸渡寺は、熊野那智大社とともに神仏習合の霊場として栄えた天台宗の寺院です。2004年には世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産に指定され、見どころも多岐にわたります。
天正18年(1590年)に豊臣秀吉が再建した本堂(如意輪堂)は、天然木の質感を活かした「素木造り」で、当時の建築技術を色濃く残しています。堂内にある日本一の大鰐口は秀吉が寄進したものです。
本堂の後方からの景色は、名瀑・那智の滝と朱塗りの三重塔の美しい調和が楽しめる絶好のフォトスポット。また、塔の上層階からは那智の滝や太平洋の広大な景色を望むことができます。
- 住所
- 東牟婁郡那智勝浦町那智山8
- 電話番号
- 0735-55-0001
- 営業時間
- 7:00~16:30
【宿泊】南紀勝浦温泉
100種以上の源泉と豊富な湧出量を誇る温泉地です。太平洋に面した絶景のロケーションが魅力で、温泉に浸かりながら、壮大な海の景色を楽しむことができます。勝浦特産のマグロ料理もおすすめです。
- 住所
- 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町
- 電話番号
- 0735-52-6153(那智勝浦観光機構)
熊野速玉大社
境内にそびえる樹齢1000年のナギ
鮮やかな朱塗りの社殿とともに、深い信仰を集める霊場として知られる熊野速玉大社。熊野三山のひとつで、ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』に登録されています。主祭神として祀られているのは、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ、イザナギノミコト)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ、イザナミノミコト)。境内には、天然記念物に指定されるご神木・樹齢1000年のナギの大樹があり、その荘厳な姿から長い歴史と神秘的なエネルギーを感じられます。
また、熊野神宝館には室町時代の蒔絵手箱や檜扇など約1,000点にものぼる国宝が保管され、その一部が公開されています。室町時代に足利義満公が奉納したと伝えられる調度品などの展示物は見ごたえがあり、日本の歴史の深さを感じさせる貴重な文化財の宝庫となっています。
- 住所
- 新宮市新宮1
- 電話番号
- 0735-22-2533
- 営業時間
- 【熊野神宝館】9:00~16:00
【昼食】新宮市内
名物を味わうのも旅の楽しみのひとつ。
めはりずしやさんま姿寿司、茶粥などの郷土料理、熊野牛など、新宮には美味しい地元グルメがたくさんあります。
県世界遺産センター
熊野本宮の観光拠点
熊野本宮大社の近くに位置する、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を詳しく紹介・発信する施設です。展示空間は紀州材をふんだんに使用し、杉木立をイメージしたデザインで「高野・熊野」の自然観を表現。「熊野三山」「高野山」「参詣道」など、全体像を俯瞰できるランドサットマップ(衛星地図)を用いて、それらの魅力を一元的に発信しています。
- 住所
- 和歌山県田辺市本宮町本宮100-1
- 電話番号
- 0735-42-1044
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 無休
熊野本宮大社
古式ゆかしい雰囲気が漂う聖地
ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』に登録されている熊野本宮大社は、神秘的な力を感じることのできる熊野三山の一つ。
一歩足を踏み入れると、自然の息吹と歴史の重みがゆったりとした時間の流れとともに感じられます。桧皮葺で白木造りの社殿は国の重要文化財に指定され、主祭神である家都美御子大神(けつみみこのおおかみ、スサノオノミコト)が祀られており、毎年多くの参拝者が訪れます。
宝物殿には、国指定重要文化財の「鉄湯釜」をはじめとする貴重な宝物が収蔵されており、歴史を感じさせます。また、熊野信仰の象徴である八咫烏(やたがらす)をデザインモチーフにした瑞鳳殿には茶房やカフェ、土産店などが併設されており、参拝の後にゆっくりと一息つくのにも最適です。
- 住所
- 田辺市本宮町本宮
- 電話番号
- 0735-42-0009
- 営業時間
- 8:00~17:00
大斎原
明治22年(1889年)の大洪水まで熊野本宮大社のあった旧社地。神が舞い降りたという大斎原は、近年ではパワースポットとして人気をあつめています。
- 住所
- 田辺市本宮町本宮
- 電話番号
- 0735-42-0009
【宿泊】熊野本宮温泉郷
熊野詣の湯垢離場(ゆごりば)として栄えた3つの温泉からなる温泉郷。河原を掘ると温泉が湧き出す不思議な川湯温泉や、ゆったりと自然を堪能できる大きな露天風呂が自慢の渡瀬温泉、世界遺産に登録されたつぼ湯が有名な湯の峰温泉と、個性豊かな温泉をぜひ巡ってみてはいかがでしょうか。
※途中「なかへち美術館前」と「護摩壇山」で乗り換えが必要
【昼食】精進料理
高野山に訪れたらぜひ食べてみたい精進料理。宿坊に泊まらなくても予約をすればランチでの利用も可能。食事処でも提供されているので、気軽に味わうことができます。
金剛峯寺
歴史が息づく高野山真言宗の総本山
金剛峯寺は、山のほぼ中央に位置する高野山真言宗の総本山で、全体の宗務を司っている寺院です。豊臣秀吉が母の菩提寺を建立し、その後隣の寺と合併して金剛峯寺と改称されました。松と鶴が描かれたふすま絵がある大広間や、その奥には持仏間、さらに柳と鷺が描かれたふすま絵の「柳の間」などがあり、美しく施された装飾は見ごたえがあります。柳の間は、ここで豊臣秀次が自害したことから「秀次自刃(じしん)の間」とも呼ばれています。
境内には、約2,340平方メートル(約707坪)の面積を持つ日本最大級の美しい石庭「蟠龍庭」があり、静かな雰囲気の中でゆっくりと散策することができます。歴史ある建築や美しい庭園をじっくりと楽しみ、心の安らぎと荘厳さを体感してみてください。
- 住所
- 伊都郡高野町高野山132
- 電話番号
- 0736-56-2468
- 営業時間
- 8:30~17:00(受付16:30まで)
壇上伽藍
密教の曼荼羅世界が広がる神聖な空間
壇上伽藍は、弘法大師空海が高野山を開山した際に最初に整備した場所です。817年に弟子たちと共に建立し、完成には十数年から20年の歳月がかかりました。この場所は「弘法大師ゆかりの地」として信仰の中心となっており、密教の世界を表す胎蔵界曼荼羅を象徴しています。参拝の際は時計回りに進むことが推奨され、境内には高野山の総本堂「金堂」や、密教のシンボルとして建てられた朱塗りの「根本大塔」、弘法大師が住んでいた「御影堂」などを見て回ることができます。特に根本大塔は、その美しい姿と重要な役割から多くの参拝者に親しまれています。
- 住所
- 伊都郡高野町高野山152
- 電話番号
- 0736-56-2468
高野山霊宝館
高野山霊宝館は、高野山内の貴重な文化遺産を保存展観する施設として大正10年(1921年)に開設されました。この時に建てられた本館は、登録有形文化財として指定されています。国宝21件、重要文化財148件、和歌山県指定文化財17件、重要美術品2件、合計188件、約2万8千点弱を収蔵するほか、年間を通じて企画展や特別陳列、常設展示を企画し、展示公開にあたっています。
- 住所
- 伊都郡高野町高野山306
- 電話番号
- 0736-56-2029
- 営業時間
- 【5月~10月】8:30~17:30
【11月~4月】8:30~17:00
※入館は各閉館時間の30分前まで - 定休日
- 年末年始
【宿泊】高野山で宿坊体験
歴史に想いをはせて癒しの時間を
高野山の旅は、宿坊選びも楽しみのひとつ。50以上の寺院が宿坊として利用でき、美しい庭園やお風呂などを楽しめるお寺など魅力も特徴もそれぞれ。翌朝は本堂での早朝勤行に参加することもできます。
高野山の神聖な空気の中で、日常から離れた特別な体験をお楽しみください。
約30分~1時間
<バスの場合>
奥の院前バス停
奥の院前バス停から徒歩で約15分
奥之院
弘法大師空海を祀る神聖な場所
奥之院は、弘法大師空海の御廟がある場所で、壇上伽藍と並ぶ高野山の二大聖地の一つ。高野山の信仰の中心とされています。弘法大師は853年に62歳で入定し、以来1200年にわたってこの地で永遠の瞑想を続けていると信じられています。
樹齢七百年を超える杉木立が生い茂る参道は、一の橋から御廟まで約2キロメートル続き、20万基以上の供養塔や墓石が並んでいます。ここには皇族や大名、文人、庶民など、さまざまな階層の人々の墓石があり、法然、親鸞、上杉謙信、織田信長、伊達政宗、武田信玄、豊臣一族のものも含まれています。参道を歩くことで、多くの人々の歴史や信仰の深さを感じることができます。
奥の院の参拝は、一の橋を渡り、参道に沿って並ぶ墓碑を眺めながら進んでいきます。中の橋を渡り、水向地蔵を過ぎ、御廟橋を渡ると、いよいよ御廟のある聖域へと足を踏み入れます。弘法大師御廟の拝殿にあたる燈籠堂には、多くの燈籠が祈りを込めて奉納されており、その光が厳かな雰囲気を醸し出しています。さらにその先に進むと、弘法大師の御廟があります。ここでは、心を静め、自分の願いや感謝の気持ちを込めて丁寧に祈りを捧げることで、弘法大師の存在を身近に感じることができるかもしれません。再び御廟橋を渡って戻る際には、弘法大師が参拝者を優しく見送ってくださっていると信じられています。
- 住所
- 伊都郡高野町高野山550
- 電話番号
- 0736-56-2468
- 営業時間
- 【奥之院 御供所(納経所)】
夏季(5月~10月) 8:00~17:00
冬季(11月~4月) 8:30~16:30
【奥之院 燈籠堂】
開堂時間 6:00~17:00
地下法場参拝 6:00~16:45
供養受付 8:30~16:30 ※予約不要
読経開始時間 9:00/10:20/11:30/12:40/13:40/14:40
ご祈祷受付 8:30~16:30 ※予約不要
※上記の時間以外で、下記日程・時間においては燈籠堂が再開堂いたします。
1月1日 元旦 0:00~2:00頃
8月13日 萬燈供養会(まんどうくようえ) 19:00~21:00
10月1日~3日 萬灯会 19:00~21:00
【昼食】角濱ごまとうふ総本舗小田原店
高野山名物・ごま豆腐の老舗
自慢の生ごまとうふを使った懐石料理や、ごま豆腐のしぼり汁が入った“精進”ラーメン、抹茶入りごまとうふに小倉あんと生クリームを添えたスイーツなど、ごま豆腐を使ったさまざまなメニューが楽しめます。
高野山大師教会
心を静め、筆を走らせる。写経体験で心の平安を見つけよう
写経とは経典を書写することであり、仏法を広めるための僧侶の重要な修業のひとつでした。一字一句に願いを込めて浄書すれば、雑念を払い、心が安らかになるといわれています。
- 住所
- 伊都郡高野町高野山347
- 電話番号
- 0736-56-2015
- 定休日
- 年末年始
周辺散策
お土産の買い忘れはありませんか
小田原通り沿いには、和菓子店や高野山ならではのお土産販売店がたくさん並んでいます。バスの出発時間までのんびり歩きながらお土産選びを楽しんで。