高野参詣道ロングトレイル!「町石道」と「女人道」を2泊3日で歩く
弘法大師・空海が開いた真言密教の聖地「高野山」。その高野山に徒歩で登拝するための参詣道を総称して高野参詣道と呼び、その一部は世界遺産にも登録されています。
本モデルコースでは、山麓の慈尊院から町石道を辿り高野山へ。宿坊に宿泊し、2日目は女人道の西側(女人堂巡り)と奥之院を、3日目は女人道の東側(高野三山巡り)を歩きます。
空海も歩いた、1200年の歴史を誇る聖地巡礼トレイルの旅へ、さあ出かけましょう!
※初日の町石道の標準所要時間は歩き慣れている方で8時間前後です。16時過ぎぐらいには大門に着いておきたいので、遠方からお越しの方は、九度山駅周辺での前泊も検討しましょう
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 所要時間
- 2泊3日
- 移動手段
- 徒歩

町石道:九度山駅〜大門(約20km)
聖地高野山への表参道である町石道(ちょういしみち)は、弘法大師・空海が高野山を開山して以来、信仰の道とされてきました。
その道しるべとして約109m毎に建てられたのが「町石」で、高さ3mを超す五輪塔形の石柱が、高野山の壇上伽藍を起点として慈尊院まで180基、弘法大師御廟まで36基建てられています。その8割以上が鎌倉時代に建立されたもので、今なお昔の面影を残しています。
九度山駅を出発して、まずは慈尊院に到着。慈尊院は女人禁制で高野山に入ることができなかった空海の母君が、晩年移り住み息子のために願いを捧げていた場所。現在でも、子宝、安産、育児、授乳、良縁、病気平癒を願って、乳房型の絵馬を奉納する女性が多く訪れています。
慈尊院に参った後は、109mごとに建てられている町石に導かれるように、空海も歩いたという歴史の重みも感じながら山道へ。1.6kmほど歩くと、紀の川方面を一望できる展望台に到着。この辺りは、柿の産地としても有名で周辺は柿畑が広がります。その後、杉林の中に入ると比較的平坦な地道が続き、丹生都比売神社との分岐点の六本杉へ到着。古峠、笠木峠などを経て焼きもちが名物の茶屋がある矢立に到着。
矢立から町石道は高野山の入口「大門」に向けての登りにさしかかり、袈裟掛石、四里石などを経て12町石からは最後の急登に。そこを登りきるとついに大門が。険しい町石道を登りきった者を讃えるかのごとき勇壮な大門の姿にきっと大きな感動を味わうことでしょう。
この日はぜひ高野山内の宿坊に宿泊しましょう(宿坊についての詳細はこちらからご覧ください)
女人道(女人堂巡り):不動坂口女人堂~奥之院~金剛峯寺(約11km)
高野山は八葉の峰と呼ばれる1,000m前後の山々に囲まれた山上の盆地で、明治5年に女人禁制が解かれるまで、厳しく女性の入山を規制してきました。高野山への参詣道として俗に「高野七口」と呼ばれる街道が通じており、かつてはその各入口に女性のための籠り堂として女人堂が建てられました。
女人禁制のため、高野山内に女性が立ち入ることはできませんでしたが、多くの女性たちが、「お大師様にお祈りがしたい」、「修行をしている息子の姿を一目でも見たい」・・・等々、様々な思いを背に女人堂から女人堂へ八葉蓮華の峰々を辿ったといわれ、この道を「女人道(にょにんみち) 」と呼んでいます。
ロングトレイル2日目のこの日は、女人道の西側、唯一現存する女人堂である「不動坂口女人堂」からスタートし、合計6つの女人堂跡を巡り、奥の院前バス停に到着後はそのまま奥之院参拝へ(時間が合えば、奥の院前バス停付近では昼食を取れるお店も複数あります)。奥之院参拝後は、高野山内散策及び金剛峯寺や壇上伽藍等を訪問し、かつて女性は入ることができなかった空海の作り上げた精神世界を深く噛みしめ堪能してください。
宿泊は、荷物等の関係から同じ宿坊に連泊することがお勧めです。
女人道(高野三山巡り):奥之院~高野三山~奥之院(約9km)
ロングトレイル最終日は、女人道の東側、弘法大師御廟をぐるっと取り囲むようにそびえる魔尼山(まにさん)・楊柳山(ようりゅうさん)・転軸山(てんじくさん)のいわゆる高野三山を縦走します。前日訪問した奥之院の空気を常に左側に感じながら三山を巡り、再び奥之院に戻るもよし、前日訪れきれなかった高野山内のお寺を巡るもよし、思い思いに高野山最終日を過ごしてください。


