”海の日本遺産”と”山の世界遺産”をめぐる熊野満喫プラン
日本遺産「鯨とともに生きる」熊野周遊モデルプラン①
和歌山県南東部・熊野灘沿岸地域(新宮市・那智勝浦町・太地町・串本町)の日本遺産「鯨とともに生きる」の舞台に加えて、その他の熊野のみどころを効率よく巡るモデルプランをご紹介。
世界遺産の熊野三山や熊野古道も訪ねる1泊2日のプランで名湯に浸かり、名物を堪能し、熊野の魅力を味わい尽くそう!
本プランは日本遺産「鯨とともに生きる」総合ガイドブックや日本遺産「鯨とともに生きる」ホームページでもご紹介しています。
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 所要時間
- 1泊2日
- 移動手段
- 車、徒歩、バス

JR串本駅
"海の日本遺産"と”山の世界遺産”をめぐり熊野を満喫する旅へ出発!
雄大な太平洋に三方を囲まれた本州最南端の町、串本町。
本州唯一の亜熱帯地域の串本町には、ラムサール条約で保護された美しい海や、世界遺産の熊野古道、奇岩・怪石の雄大な自然美など、たくさんの観光スポットがあります。
さらに町内には国内初の民間小型ロケット発射場が建設されており、宇宙をテーマにした観光や教育、まちづくりが進んでいます。
串本駅構内には南紀串本観光協会の案内所があるので観光情報をお手軽にチェックできます。
- 住所
- 和歌山県東牟婁郡串本町串本33-2番地
橋杭岩
自然が創り出した独特な岩の景観とダイナミックな風景を堪能
高さ約15メートルの大小約40の岩塔が約850メートルにわたって一直線に並ぶ、神秘的なスポットです。海の浸食によって硬い部分だけが残り、まるで橋の杭のように立ち並ぶ姿は、自然の力によって創り出されたまれに見る絶景です。特に朝日が昇る瞬間は息をのむ美しさ。「国の朝日百選」にも選ばれており、水平線から現れる太陽が岩と海を黄金色に染め上げ、幻想的な光景が広がります。
また、橋杭岩周辺は国際的に希少な鳥類であるウチヤマセンニュウの繁殖地でもあり、多様な生き物たちとの出会いも楽しめます。
この場所は弘法大師にゆかりがあるとも言われており、弘法大師と天邪鬼が朝までに橋を架ける競争をし、一夜にして立てたという伝説が現代まで語り継がれています。古くからこの景観が人々に愛されていたことを物語っており、自然が織りなす数々の絶景を堪能できるスポットです。
- 住所
- 東牟婁郡串本町鬮野川
- 電話番号
- 0735-62-3171
【日本遺産】九龍島・鯛島
左が九龍島、右が鯛島。鯛島には目のような空洞も。
古座川河口の沖、約1㎞に浮かぶ無人島で、かつては熊野水軍の拠点だったと伝わっています。
また、九龍島は、熊野灘の捕鯨文化のひとつ「河内祭の御舟行事」にも関係する聖地として崇められ、国の名勝や南紀熊野ジオパークのジオサイトにも登録されているとともに、日本遺産「鯨とともに生きる」の構成文化財のひとつでもあります。
いさなの宿 白鯨
太地で鯨料理を食べるなら
太地湾に面した温泉宿。
ランチ利用ができるレストランでは、太地ならではの鯨料理のメニューが充実。
鯨スタミナ丼1400円から鯨フルコース8000円まで、予算に応じてさまざまに楽しむことができます。
- 住所
- 和歌山県東牟婁郡太地町太地2973−4
- 電話番号
- 0735-59-2323
太地町立くじらの博物館
クジラやイルカとふれあえる楽しい博物館
太地町立くじらの博物館は、鯨類専門の博物館です。クジラに関する歴史や人と関わりについてさまざまな資料が展示されています。館内には、世界で最も大きい動物「シロナガスクジラ」の全身骨格の標本もあり、原寸大なので迫力満点です。また、セミクジラやシャチなどの実物の全身骨格標本、セミクジラの実物大模型、鯨類の進化に関する資料なども展示され、見ごたえがあります。さらに、太地で開発されたといわれる網掛突取捕鯨を再現したジオラマも見学できます。
ふれあい体験も充実しており、餌あげ体験ではイルカやクジラにエサとなる魚を直接あげることができます。また、カヤックでクジラたちの近くまで行ってエサをあげるなど、間近で見るクジラに興奮すること間違いなし! 館内の水族館では、マダライルカなどの小型鯨類やアルビノのバンドウイルカを観察できるほか、太地周辺の魚類、甲殻類、クラゲなども見ることができます。
他にも、イルカたちの軽快なショーや、自然の入江を仕切って作られた「自然プール」でのダイナミックなゴンドウのショーなど、楽しみが盛りだくさん。イルカショーの後には、イルカに触れることもできる「イルカにタッチ」も行われ、大人も子どもも楽しめる魅力的な博物館です。
- 住所
- 東牟婁郡太地町太地2934-2
- 電話番号
- 0735-59-2400
- 営業時間
- 8:30~17:00
【日本遺産】燈明崎
古式捕鯨の史跡が残る熊野灘一望の岬
燈明崎はかつて古式捕鯨の最重要施設である指令所「山見台」でした。
熊野灘を一望できる断崖上のこの地で、昔の人は鯨を見張り、発見すると狼煙を上げるなどして、沖の船団に合図を送りました。
現在、燈明崎には昔の灯台である燈明台が復元されており、燈明崎の「燈明台跡」「山見台跡」「支度部屋跡」「狼煙場跡」が日本遺産の構成文化財になっています。
- 住所
- 和歌山県東牟婁郡太地町太地(燈明崎)
南紀勝浦温泉で宿泊
和歌山県を代表する名湯。勝浦港周辺にさまざまな宿泊施設がある。絶景露天風呂が自慢の宿も多く、日帰り入浴できるところも多い。
絶景の岬で古式捕鯨を偲んだあとは南紀勝浦温泉へ。
豊かな自然と歴史的な観光名所に囲まれた温泉地の名湯で1日の疲れを癒そう。
南紀勝浦温泉を出発
ゆっくりと休んで疲れを癒した2日目は、世界遺産に登録されている熊野信仰の聖地・熊野三山と熊野古道の旅を楽しもう。
午前中は那智山へ。
宿泊した勝浦から車やバスで直行できますが、山麓の大門坂駐車場に車をとめ、熊野古道の大門坂から歩いて巡るのがおすすめ。
熊野古道 大門坂
苔むした石畳道が美しい、熊野古道の絶景
古くから多くの参詣者を迎えてきた熊野古道。その中でも、大門坂は当時の趣を最も色濃く残す場所のひとつです。全長約500m、高低差約100mの苔むした石畳の道は、樹齢800年を超える老杉に囲まれ、神秘的な雰囲気に包まれています。道中には、対になってそびえる「夫婦杉」や、かつての関所跡、霊場への入り口とされた「振ヶ瀬橋(ふりがせばし)」など、歴史を感じる名所が点在。参道の入口付近に立つ夫婦杉は、高さ55m、幹周り8.5mの堂々たる姿を誇り、その根元には青く幻想的に輝くシダが生い茂っています。また、夫婦杉の近くにある大門坂茶屋では、名所や旧跡の写真を展示しているほか、平安時代の衣装をレンタルできるサービスもあり、当時の装いで古道を歩く特別な体験が楽しめます。
- 住所
- 東牟婁郡那智勝浦町那智山
- 電話番号
- 0735-52-2131(那智勝浦町観光企画課)
熊野那智大社
朱塗りの社殿が美しい熊野信仰の中心地
熊野速玉大社・熊野本宮大社とともに熊野三山と呼ばれています。ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』にも登録されており、御本殿等は国指定重要文化財となっています。古くから熊野の神々は那智の滝本にお祀りされていましたが、山の中腹に社殿をつくり、熊野の神々と滝の神様をお迎えしたことから始まる神社です。
創建より1700年ほどの歴史があるこの場所は、落ち着いた雰囲気の中で深い精神性と日本の自然を体感したい方にぴったり。四季折々の自然を感じながら463段の石段を登ると、朱塗りの社殿が6棟あり、その落ち着いた美しさに心が洗われます。
社殿には、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ、イザナミノミコト)を主祭神として、それぞれに神様が祀られています。結びの神様である熊野夫須美大神を主祭神としてお祀りしていることから、熊野那智大社を結びの宮として信仰し、人の縁や諸々の願いを結ぶとして崇められています。また、境内にある御縣彦社(みあがたひこしゃ)では、熊野の神様のお使いであり、より良い方向へ導く「お導きの神様」とされる三本足の烏「八咫烏(やたがらす)」が祀られています。
3月末から4月初め、桜の季節の熊野那智大社は必見!上品で優雅な姿を見せる枝垂桜が訪れる人々を迎え入れ、古き良き日本の情緒を感じることができます。石段の登りが心配な方でも、車やバスを利用して気軽に訪れることができるため、どなたでも神社の静かで穏やかなひとときを堪能することができます。
- 住所
- 東牟婁郡那智勝浦町那智山1
- 電話番号
- 0735-55-0321
那智山青岸渡寺(【日本遺産】青岸渡寺の魚霊供養碑)
鯨をはじめとした様々な魚への感謝の証
那智山青岸渡寺は、西国三十三所観音霊場の第一番札所として知られ、豪壮な本堂は豊臣秀吉が再建したものと伝わり、国の重要文化財や世界遺産に登録されています。
本堂に向かって左には、日本遺産構成文化財の「青岸渡寺の魚霊供養碑」が立ち、鯨をはじめとした様々な魚の命をいただくことに対する感謝の表れとして、供養をするという精神文化が、今なお引き継がれていることが表れています。
- 住所
- 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8番地
- 電話番号
- 0735-55-0001
- 営業時間
- 7:00 ~ 16:30
- 定休日
- 年中無休
那智の滝
迫力満点!日本三名瀑のひとつ
熊野那智大社の別宮である飛瀧神社の御神体として崇められている那智の滝。「一の瀧」とも呼ばれ、上流にある「二の瀧」「三の瀧」と合わせて「那智大滝」と総称されます。この滝は国の名勝に指定されており、日本三名瀑の一つでもあります。落差133mの滝の流れは迫力があり、毎秒約1トンの水量が落下しています。那智山の奥山、大雲取山から流れ落ちる水しぶきが周囲を白く彩り、壮大な景色を生み出します。
滝の幅は13mで、流れ落ちる水は三筋に分かれているため「三筋の滝」と呼ばれることもあります。滝を真正面から拝観できる観覧舞台、御滝拝所舞台からはまるで滝と一体になれるような距離で名瀑の迫力を肌で感じることができます。また、滝つぼの水は延命長寿の水とも伝えられており、口に含めばその清らかさが旅の疲れを癒やしてくれそうです。
自然が織り成す美しく力強い光景をぜひご覧ください。
- 住所
- 東牟婁郡那智勝浦町那智山
- 電話番号
- 0735-55-0321
bodaiで昼食
勝浦で生まぐろを食べるなら
生まぐろをはじめ新鮮魚介が人気の創作料理店。
名物の「鮪中とろカツ」は勝浦産の生まぐろを高温で一気に揚げており、外はサクッと、中はとろとろのレア。
これを丼にした鮪中とろカツ丼は1,800円。
くじら刺身定食やくじら竜田揚げ定食をはじめ、鯨食メニューも提供しています。
- 住所
- 那智勝浦町築地5-1-3
- 電話番号
- 0735-52-0039
- 営業時間
- 11:00~14:00(L.O. 13:30) 17:00~22:30(L.O. 22:00)
- 定休日
- 火曜日
熊野速玉大社
境内にそびえる樹齢1000年のナギ
鮮やかな朱塗りの社殿とともに、深い信仰を集める霊場として知られる熊野速玉大社。熊野三山のひとつで、ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』に登録されています。主祭神として祀られているのは、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ、イザナギノミコト)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ、イザナミノミコト)。境内には、天然記念物に指定されるご神木・樹齢1000年のナギの大樹があり、その荘厳な姿から長い歴史と神秘的なエネルギーを感じられます。
また、熊野神宝館には室町時代の蒔絵手箱や檜扇など約1,000点にものぼる国宝が保管され、その一部が公開されています。室町時代に足利義満公が奉納したと伝えられる調度品などの展示物は見ごたえがあり、日本の歴史の深さを感じさせる貴重な文化財の宝庫となっています。
- 住所
- 新宮市新宮1
- 電話番号
- 0735-22-2533
- 営業時間
- 【熊野神宝館】9:00~16:00
神倉神社
新宮の街を見守る巨岩を祀る神社
権現山(神倉山)の中腹に鎮座する歴史ある神社。熊野の神々が最初に降臨した聖地とされ、世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産でもあります。
天ノ磐盾(あまのいわたて)という崖の上にあり、538段の急峻な石段を登ったところにある蛙の姿に似た巨岩「ゴトビキ岩」が御神体。熊野古道の一部であるこの石段は源頼朝寄進と伝えられ、悠久の歴史を感じさせます。
神社の石段は急勾配のため、運動靴での挑戦がおすすめ。登頂後に見下ろす市街地と熊野灘の眺めは、新宮市随一のビュースポットです。
毎年2月6日の夜に行われる火祭り「御燈祭(おとうまつり)」の舞台としても知られます。白装束に荒縄を締めた約2000人の男子が松明を持ち、山頂から急な石段を駆け下りる「火の滝」をひと目見ようと全国から多くの観光客が訪れます。
- 住所
- 新宮市神倉1-13-8
- 電話番号
- 0735-22-2533
JR新宮駅
参拝後はJR新宮駅に移動して今回のコースは終了です。
この後は電車で移動してもいいですし、新宮のまちなかを散策。あるいは、那智・新宮と並ぶ熊野三山のひとつ、熊野本宮大社(田辺市本宮町)へ足を延ばすのもいいでしょう。



































