黄泉の国への入口 妙法山阿弥陀寺へ!世界遺産「かけぬけ道」を歩く!
西国三十三所観音霊場の第一番札所として知られる「那智山青岸渡寺」の裏手の登り口からスタートし、黄泉の国の入口とされている「妙法山阿弥陀寺」までの片道約3kmの古道「かけぬけ道」。青岸渡寺から阿弥陀寺までの高低差は300mほどあります。
苔むした石畳と石碑がよく残る非常に風情があふれる道で、歴史を感じることができます。また、かけぬけ道沿いには1丁(およそ109m)ごとに全部で23の丁石が置かれており、旅人を阿弥陀寺まで導いてくれるのも特徴の一つです。
距離:約3km 標準歩行時間:約1時間
※ウォークマップはこちら
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 所要時間
- 移動手段

那智山青岸渡寺
那智の滝と三重塔の絶景を堪能!世界遺産の熊野信仰の中心地
⽇本最古の巡礼路である西国三十三所観音霊場の第一番札所として知られる那智山青岸渡寺は、熊野那智大社とともに神仏習合の霊場として栄えた天台宗の寺院です。2004年には世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産に指定され、見どころも多岐にわたります。
天正18年(1590年)に豊臣秀吉が再建した本堂(如意輪堂)は、天然木の質感を活かした「素木造り」で、当時の建築技術を色濃く残しています。堂内にある日本一の大鰐口は秀吉が寄進したものです。
本堂の後方からの景色は、名瀑・那智の滝と朱塗りの三重塔の美しい調和が楽しめる絶好のフォトスポット。また、塔の上層階からは那智の滝や太平洋の広大な景色を望むことができます。
- 住所
- 東牟婁郡那智勝浦町那智山8
- 電話番号
- 0735-55-0001
- 営業時間
- 7:00~16:30
那智山青岸渡寺からまずは大雲取越との分岐点へ
那智山青岸渡寺の裏手の登り口からスタートし、まずは0.5km先の分岐点まで。とても雰囲気の良い石段の道ですが、いきなり結構な登りです。

登りは辛いけど・・・、雰囲気の良い石段が続きます

道中には約109mごとに丁石が
がんばって登り続けると、大雲取越との分岐点が現れます。

分岐点。看板とともに、「三丁」と書かれた丁石がたっています
Column
大雲取越(おおぐもとりごえ)
熊野那智大社・那智山青岸渡寺から新宮市の小口までを結ぶルートで、道中は雲の中を行くがごとき険しい山に分け入り、厳しい坂道を越える、熊野古道中辺路の中でも最難関とも言われているルート。
京都から熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺)までの熊野詣の旅路を終えた巡礼者は、ゴールの熊野那智大社の背後にそびえる那智・妙法の山々を登り、本宮へと戻りました。この山々を越えるルートを大雲取越(おおぐもとりごえ)・小雲取越(こぐもとりごえ)と呼びます。

分岐点からは丁石を頼りに阿弥陀寺を目指します!
分岐点に三丁石があり、目的地の阿弥陀寺には二十三丁石があります。そのため、阿弥陀寺までは約2km強。基本的には登りが続きますが、引き続きとても雰囲気の良い古道の中を歩くことができます。

丁石を探しながら歩くのも楽しみの一つ!

道中はしっかり看板も整備されているので安心です

途中には那智の滝が見えるスポットも
途中滝の景色なども楽しみながら歩き、二十二丁石が見えると阿弥陀寺はもう間もなくです

そしてついに阿弥陀寺へ!海の絶景も!
二十二丁石を越えるとすぐに二十三丁石に。そしてそこには妙法山阿弥陀寺が。

妙法山は弘法大師ゆかりの地であり、女人高野とも称される那智三峰の一つ。奈良時代に創建されたと伝えられ、現在も死者供養や納骨の習俗が受け継がれているとともに、黄泉の国への入口として古来より信仰を集めているお寺です。

静かな境内は凛とした雰囲気に包まれています

阿弥陀寺近辺からは絶景も望めます!
阿弥陀寺参拝後は、来た道を戻るもよし、少し頑張ってさらに進み奥の院をお参りする周遊ルートもありますので、ご自身の体力に合わせてコース選択ください!
奥の院への入口も雰囲気よしです!





