熊野古道中辺路 ロングトレイルの歩き方 7日目 小口〜熊野本宮大社(総歩行距離:16km)
小口で最後の夜を過ごし、静かな朝を迎えた後は、いよいよ本宮へと繋がる「小雲取越(こぐもとりごえ)」へ。 小雲取越は大雲取越と比べアップダウンも少なく、木立の中を気持ちよくハイキングできる道です。
このルート一番のハイライトは、遥かに連なる果無(はてなし)山脈の大パノラマが広がる「百間ぐら(ひゃっけんぐら)」の眺望。目の前の絶景を眺めながら、しばしこれまで歩いてきた道のりを振り返り、静かに佇む時間を設けてはいかがでしょうか。そしてそこから 山を下り、請川(うけがわ)を経て熊野川沿いを進めば、再び熊野本宮大社へ。ついにフィナーレの時です。 ゴール周辺で、地元の方と言葉を交わす機会があれば、ぜひこれまでの旅の話をしてみてください。「中辺路を歩き通してきました」。そう伝えた瞬間、驚きとともに向けられる温かい笑顔と労いの言葉。それらは、完踏した巡礼者に贈られる何よりの勲章であり、旅の疲れが喜びに変わる瞬間です。 本宮・速玉・那智。山を越え川を下り、三つの聖地を巡り、再びここへ戻ってきた今、あなたは何を感じるでしょうか。7日間の長い旅路で得た何物にも変えられない経験を携え、ここからまた、新しい日常への一歩がきっと始まることでしょう。
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- 春
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- 秋
- 冬
- 所要時間
- 1日
- 移動手段
- 徒歩

小和瀬の渡し場跡
小雲取越の入り口である小和瀬にはかつて渡し船があり、列をなした参詣者を渡したといいます。昭和29年につり橋が架かり、現在はコンクリートの立派な橋に替わっています。
ここから約2.4km先の桜茶屋跡までは、標高差350mほどあり、急な登り坂が続きますので注意して登るようにしてください。
桜茶屋跡
桜峠の手前に位置する茶屋跡。名前の由来は庭先の桜の大木からといわれ、明治の末まで現存していました。その昔は、見晴らしの良いこの茶屋から白装束の巡礼者を見かけると、茶屋の主人が餅をつき、茶を沸かしてもてなしたといいます。
石堂茶屋跡
東屋の休憩所が建つ石堂茶屋跡。江戸時代は茶屋が2軒あり、近くで砥石となる石が採れたため「石砥(いしと)茶屋」とも呼ばれていたと言われています。
百間ぐら
うっそうとした峠道から突然視界が開ける、「小雲取越」一番の景勝地。崖のそばに佇むお地蔵さんを目印に、熊野の山々をぐるりと見渡せる絶好の撮影スポットです。夕暮れ時には北西方向に沈む夕日も美しく、雄大なパノラマが見られます。
万才峠(ばんぜとうげ)の分岐
万才峠は熊野古道伊勢路との分岐点であり、三重県側から伊勢路を通り本宮を目指した参詣者にとっては最後の峠となる場所でした。
松畑茶屋跡
元文4年(1739)の参詣記「熊野めぐり」に「松畑茶屋とて四、五軒も有」と記され、「伊勢路」からの旅人も利用するほど評判だった茶屋の跡です。茶屋としては昭和の中頃まで続き、現在も高い石積の二軒の屋敷跡がはっきりと残っています。
小雲取越登り口
熊野本宮大社・大斎原
この度の最後に再び、熊野本宮大社及び旧社地である大斎原を参拝してこの旅の締めくくりとしましょう。
7日間の長旅、本当にお疲れさまでした!







