金剛峯寺は高野山真言宗の総本山で最高の格式を誇ります。
蟠龍庭は、2,340平方メートルの広さを誇る日本最大級の石庭で、雲海の中雄雌一対の龍が向かい合い、奥殿や新書院を守るように表現されています。弘法大師誕生の地である四国の花崗岩は龍、京都の白川砂は雲海を表します。
天皇や上皇の参詣時に使用された「上段の間」の前庭は、池の周りに高野六木(こうやりくぼく)と呼ばれる杉・檜・松・槇・栂・樅や石楠花など高野山を代表する樹木が配置されています。春の石楠花や秋の紅葉など四季折々の風景を眺めることができ、自然の素朴さが心を和ませます。
宿坊の庭園
高野山には117の寺院があり、そのうち51寺は宿坊として参詣者へ宿を提供しています。それぞれ高野山の自然や地勢を活用した趣向の異なる多彩な庭園を設けており、安土桃山~江戸初期の小堀遠州など日本を代表する作庭家による名勝庭園も多数あります。宿坊では、精進料理や朝勤行、阿字観などを体験することもでき、日本の原風景を求めて世界中から訪れる旅人の心を穏やかにする歴史と文化が凝縮した空間です。
南北に伸びる和歌山県は、海・山・川に恵まれ、世界遺産をはじめとする歴史的観光スポット、レジャー、温泉、グルメといった旅の醍醐味にあふれた県です。
季節によって、さまざまな体験ができるのも特徴で、気候の落ち着いた春・秋は、熊野古道ウォーキングやサイクリングがオススメです。夏はウォーターアクティビティに挑戦したり、「那智の扇祭り」など歴史ある祭りも見逃せません。冬は温泉で体を癒し、この時期しか味わえないグルメも堪能しましょう。
まずは、和歌山の基礎知識をご紹介します。
大阪に近い和歌山市は、江戸時代の史跡や日本らしい名勝地を楽しめます。海の幸や和歌山グルメも人気です。
真言宗の総本山「高野山」エリアは、豊かな自然と荘厳な寺院が共存する厳かな雰囲気が漂います。
県央に位置して、海と山の恵みを受ける風光明媚な土地です。特産品のみかんやクエなどの食も満喫できます。
関西を代表するマリンリゾートです。レジャーのほかに、太平洋の偉大さを感じる絶景スポットも楽しめます。
大自然のパワーあふれる世界遺産「熊野古道」と「熊野三山」を含み、歴史ある温泉も名物のひとつです。