熊野古道中辺路 ロングトレイルの歩き方 2日目 滝尻王子〜近露王子(総歩行距離:13km)
滝尻王子から熊野本宮大社を目指す道のりは、本格的な山歩きを楽しめるセクションハイクとしても人気のあるコースです。まずは滝尻王子の対岸にある「熊野古道館」に立ち寄り、これから歩く中辺路の歴史や文化を予習してから出発しましょう。 数ある王子の中でも特に格式の高い「五躰王子(ごたいおうじ)」の一つである滝尻王子を参った後は、いきなりの急坂に挑みます。険しい山道を越えながら標高を上げた先に待っているのが「霧の里」と呼ばれる高原(たかはら)です。ここでは視界が一気に開け、果無(はてなし)山脈を見渡す大パノラマが旅人の疲れを癒してくれます。再び森に入り、アップダウンを繰り返しながら大門王子、十丈王子、大坂本王子と3つの王子を参ると、ほどなくして道の駅へ。道の駅で少し休憩した後、再び歩き始めるとすぐに中辺路のシンボル的存在の牛馬童子像に出会えます。牛馬童子像から本日のゴールである中辺路の宿場町・近露(ちかつゆ)はもうすぐです。 なお、近露エリアは民宿やゲストハウス、キャンプ場などが点在する宿泊の拠点ですが、ハイシーズンは非常に混み合いますのでご注意ください。
※中辺路ロングトレイルのトップページはこちらから
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 所要時間
- 1日
- 移動手段
- 徒歩

不寝王子(ねずおうじ)
滝尻王子から背後の剣ノ山の坂道を400mほど登ったところにある王子。
不寝王子の名称は中世の記録にはなく、元禄年間(1689年)の「紀南郷導記」に「不寝王子という小社の跡があって・・・」と記されているだけで、その存在は不明確とされています。
高原熊野神社
熊野古道沿いの神社では現存最古の神社。
本殿は一間社春日造(いっけんしゃかすがづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)で、境内には樹齢1000年といわれる楠の大木もそびえています。
Column
高原霧の里休憩所
高原熊野神社のすぐそばには、駐車場なども併設した「高原霧の里休憩所」があります。施設には、トイレや自動販売機があり、軽食等の販売もしていますのでぜひお立ち寄りください。
また、高原は絶景スポットとしても有名で、休憩所からは里山と果無(はてなし)山脈に連なる山々の美しい眺望を楽しむことができます。

大門王子
後鳥羽上皇の熊野御幸に随行した藤原定家の旅行記である 『熊野御幸記(くまのごこうき)』等でも紹介されている王子。当時は王子付近に仮宿所があったとの記録が残っています。
十丈王子
室町時代の宝篋印塔(ほうきょういんとう)の残欠が残されており、古記録の王子名に「重點」や「重照」と記したものもある王子です。
大坂本王子(おおさかもとおうじ)
逢阪峠のふもとにあり、坂が急峻なため大坂の名がついたと言われています。
王子跡には石造の笠塔婆(かさとうば)が見られます。
ここを越えると、休憩所である道の駅熊野古道中辺路までは1km弱で到着します。
道の駅 熊野古道中辺路
花笠をイメージした物産販売所で特産物などのお土産や食事類を販売するほか、座敷の休憩所も併設。熊野古道中辺路沿いに位置し、トイレも整備されているので、古道歩きの途中に立ち寄るのにぴったりのスポットです。また、国道311号線沿いの道の駅でもあるので、ドライバーにも人気の休憩スポットとなっています。
中辺路のシンボル的存在である「牛馬童子像」までは歩いて1km弱、20分程度の距離です。
※営業時間等に関する情報は2025年2月時点のものです
- 住所
- 田辺市中辺路町近露2474-1
- 電話番号
- 0739-65-0671
- 営業時間
- 9時~17時
- 定休日
- 1月1日、2日、3日
12月~2月の毎週木曜日
牛馬童子像(ぎゅうばどうじぞう)
第65代天皇であった花山法皇(968~1008年)が熊野詣を行った際の姿と伝承されている高さ約50cmの像です。
その素朴で愛らしい風貌は中辺路のシンボル的存在にもなっています。
隣に並ぶ石像は「役行者」であると言われています。
近露王子(ちかつゆおうじ)
近露王子は参詣者の禊場(みそぎば)であり、熊野詣の際には川で心身を浄める水垢離(みずごり)を行った後、王子に参拝することが習わしであったと言われています。
また、 近露は当時、本宮の手前最後の宿所として栄えた場所で、今もその名残で、民宿やゲストハウスなど様々なタイプの宿を見つけることができます。
本日の宿泊
近露王子周辺のお宿はこちらからご確認ください











