2020年に『日本書紀』が編纂されて1300年を迎えました。『古事記』『日本書紀』(記紀)に綴られた物語の中には、和歌山県に縁の深い神社・スポットが多数あります!あなたも神話の源流を訪ねる旅に出かけてみませんか?
古事記と日本書紀は、しばしば「記紀」と称されますが、同じようで実はまるで違う歴史書です。記紀を巡る旅へ出かける前に違いやみどころを知っておけば、旅で感じる深みも、大きく違ってくるはず。
神々が地上に降りて国を創り、ドラマチックに展開する神々の時代。やがて初代神武天皇が誕生し、天皇の時代が始まります。
大和国の拡大に貢献したのに...やまとたける日本武尊の悲劇的な末路。
三種の神器「八咫鏡」と同体の宝鏡
天磐戸の神話で、アマテラスが磐戸から出るきっかけとなったのが八咫鏡です。八咫鏡は三種の神器のひとつですが、この鏡とともに造られた鏡が紀伊国にありました。
緑豊かな紀伊国を創りし木の兄妹神
【スタンプ設置場所1】豊かな緑に包まれる和歌山県。紀伊国(木国)と呼ばれてきたそのルーツは、まさに樹木でした。そしてこの地には、日本列島を緑なす国へと変えていった兄妹神の物語があったのです。
神武東征遙かなる天下平定の道
【スタンプ設置場所2】アマテラスがニニギを高千穂に天下らせた天孫降臨から三代、カムヤマトイワレビコ(のちの神武天皇)は日本を平和に治めるため、ついに都探しに向かいます。
神武東征八咫烏の導きで初代天皇に
【スタンプ設置場所3】熊野に上陸したカムヤマトイワレビコ一行は、土地の神々を倒し、宿敵も帰順させ、八咫烏の先導で大和国へ。天皇となるべきあまたの試練を乗り越えて、ついに即位に至ります。
みかんのルーツ不老不死の霊菓を探せ
【スタンプ設置場所4】みかんと言えば、和歌山県が誇る収穫量日本一の名産品。この名産品についても、由来が日本書紀で語られています。しかも、ちょっぴり悲しい逸話とともに……。
神のお告げに従って海を渡った勇猛な皇后
【スタンプ設置場所5】日本初の肖像画紙幣にも登場! 夫である仲哀天皇の崩御後も、我が子誉田別命が応神天皇として即位するまで、政治の安定に尽力した強き母の物語。
多くの有力豪族の祖となる歴代天皇の忠臣
【スタンプ設置場所6】神功皇后の活躍は、武内宿禰という忠臣がいたからこそ、成し得たことでした。景行から仁徳まで天皇5代に仕えた彼は、数々の有力豪族の祖でもあります。
聖帝、色を好む嫉妬深き皇后の涙
【スタンプ設置場所7】民衆のための政治を行ったことで知られる仁徳天皇ですが、困った癖があったことも、記紀では有名です。その癖が原因で嫉妬深い皇后が怒りに打ち震えて取った行動とは、一体何なのでしょう。
名湯を広めた皇子の知られざる悲劇
【スタンプ設置場所8】飛鳥時代の皇族で、牟婁の湯(白浜温泉)を称賛し、広めたとされる有間皇子。19歳という若さで世を去ることになったその儚い人生は、始まりから悲しいものでした。
モデルコース - 紀北編
多くの神々のゆかりの地が多い和歌山市から、海辺の町・海南市へ。紀伊国の成り立ちをたどる歴史ドライブ!
モデルコース - 紀中・紀南編
御坊市から本州最南端の串本町を経て、歴史と世界遺産のまち・新宮市へ。太平洋岸を巡る記紀の旅!
「わかやま記紀の旅」の物語(9つ)で紹介している地以外にも、和歌山県には『古事記』『日本書紀』ゆかりの地がまだまだあります。併せて巡るとより深く「わかやま記紀の旅」をお楽しみいただけます。